歌舞伎座昼の部を観劇。筆者が観た日はほぼ満席の入り。丸本の様な古典より、新作の方がウケが良いのだろうか。しかし入りが良いのは、さぞ役者も遣り甲斐のある事だろう。しかしこの『マハーバーラタ戦記』の再演は驚いた。初演も観ているが、その際は確かインドとの国交何周年かの記念上演と謳われていたと思う。余程評判が良かったのだろうか、めでたく再演となった。 通し狂言なので、昼はこの一狂言のみ。正味三時間半にも及ぶ大作である。配役は菊之助が迦楼奈(かるな)とシヴァ神の二役、隼人が阿龍樹雷王子(あるじゅらおうじ)と梵天の二役、彌十郎の太陽神、錦之助の仙人久理修那(せんにんくりしゅな)、彦三郎の帝釈天、米吉の汲手…