歌舞伎座夜の部を観劇。今年は松竹創業百三十年との事で、三大狂言が通しで上演される事となった。今月は『仮名手本忠臣蔵』。流石は「芝居の独参湯」と云われる狂言。大入り満員の盛況であった。昼夜共AプロBプロがあり、大きな役はダブルキャストで演じられている。取り敢えず筆者が観劇したのは夜の部のBプロである。夜の部は「五段目」「六段目」「七段目」「十一段目」の上演。しかし「九段目」がないのは残念。筆者的には「十一段目」をカットしても「九段目」が観たかったのだが、「忠臣蔵」の通しと銘打っている以上、討ち入りがないではしまらないと云う事なのかもしれない。 幕開きは「五段目」「六段目」。「山崎街道」から「勘平…