歌舞伎座夜の部を観劇。音羽屋襲名公演観劇の最後となる。相変わらず大入り満員の盛況。国立劇場の歌舞伎観劇教室の入りも良好であったし、沢山の見物衆が劇場に足を運ぶ様になってきている様で、喜ばしい限りだ。歌舞伎を扱った映画「国宝」の評判も上々の様で、その影響も出ているのかもしれない。筆者はまだ未見であるが、歌舞伎が話題になるのは良い事であると思う。 幕開きは『元禄花見踊』。明治初期の初演された長唄舞踊だが、初演時の振付記録が残っておらず、その為もあって様々な演出で上演されて来ており、比較的自由度の高い踊りである。今まで筆者が観たこの狂言では、博多座で幸四郎が若手花形を率いてがんどう返しを使って踊った…