760円だった。この位良いではないか・・・。 毎週金曜日は胸が弾む。週に一度の贅沢日だから・・・。煙たなびく屋台。それは焼き鳥屋だった。 焼き鳥を初めて食べたのはいつどこでだろう。小学生の頃何処かのス―パーか、あるいはバス停近くの埃っぽい道路沿いにあった精肉店の店先で売られていたのだろうか。昭和四十年代にそんなものを売っていたのかは定かでないが母親がそれを買ってきたことを覚えている。まだまだ怪しげな肉が多かったのだろうか。ゴニョゴニョした食感のものがあった。その表面にはプチプチとした突起があった。不気味で呑み込めずに吐き出した。 焼肉屋に行っても食べるものはカルビとロースになる。どうも内臓肉や…