近年、中国の生活水準向上に伴い、アイスクリームへの需要は、ただの暑さ対策から「ちょっといい体験」と変化している。市場規模の拡大やコラボ商品の出現がそれを物語っているだろう。5月末には中国白酒の高級ブランド茅台が「茅台アイスクリーム」を通販サイトで売り出した。一個75gで価格は66元(2022/6現在約1400円)。強気な価格にもかかわらず発売から51分で完売し、売上高が250万元を超えた。これはアイスクリームをきっかけにと若年層をターゲットにしたマーケティング戦略の第一歩のようだ。 記者(※訳者註:中国国家テレビ局の記者)の取材によれば、中国国内では、アイスクリーム市場の大きな潜在力は老舗企業…