融和ムードで滑り出した石破茂首相とトランプ米大統領の首脳外交に『余録(250209)』は思う▲首相に政界への道を開いた師、田中角栄元首相は外交でも独自色を発揮し、その路線は対米関係で緊張をもたらしたとの指摘もあるが▲独自色より、まずは無難な乗り切りを優先か▲国際協調や国際法からの逸脱を連発する再選後のトランプ政治だ。首相からこうした点に踏み込んで発言した形跡は今のところみられない▲ただしトランプ流に深入りするほど、国際規範から外れるリスクは高まる。日本外交が置かれるジレンマだ▲首相からの土産物は金色の兜だった。共同声明が掲げた「日米関係の黄金時代」、輝くためには世界や日本の利益に沿うかの内実が…