大河ドラマ「べらぼう」の13日放送分は、見ていても辛くなるような展開のオンパレードでした。極めつけは、田沼意知が佐野政言に切りつけられるシーン。ここで番組はつづく、となったわけです。 史実で言えば、深手を負った意知は死去してしまい、後継者を失った田沼意次の権勢は次第に衰えていき、松平定信の台頭に伴って意次は失脚していきます。 田沼家は、意次の隠居後に意知の子、つまり意次の孫の意明が家督を継ぎますが、いかんせん若年のうえ、意次も失脚した後の相続だったため、遠江相良藩を没収され、陸奥下村藩1万石への減移封となってしまったのです。 意明は24歳の若さで亡くなり、後を継いだ弟2人(意壱、意信)も相次い…