Hatena Blog Tags

藤袴

(動植物)
ふじばかま

秋の七草の一つ。キク科。
刈り取ったあと乾燥する過程で、香り成分「クマリン」を発散する。これはサクラの香り成分と同じで、枕に入れて香りを楽しみ、安眠に導かれた。源氏物語の一巻の名になっているが、この植物のイメージをもって紫式部は創作したのであろう。

藤袴

(読書)
ふぢばかま

『源氏物語』三十番目の巻名。
藤袴巻巻末で、玉鬘の在り方は、源氏と内大臣によって、女の心延えの手本だとされる。これは、一つには、帝の期待に添うことの出来る尚侍としての素質を持ち、実際に任官している優れた娘への、親の賛辞であろう。しかし、それだけではない。源氏が玉鬘に関して、最も懸念しているのは、養父の懸想という自分にも玉鬘にも不名誉な噂が立つことである。玉鬘も、同じように世評を気にして、人に打ち明けることなく独りで悩んでいる。その結果、不名誉な噂が玉鬘から発信することはなく、源氏の意向を汲んだ形になっている。また、どちらの親も頼りにすることはできないと考えて、内大臣に無理に自分を引き取ってもらおうという行動には出ない。これは、玉鬘については源氏に任せようという内大臣の意向と合致する。夕霧の懸想に靡こうとせず、出仕に際して自らに疵を付けることをしない。柏木を他人行儀に迎え入れることで自分が内大臣の子であることが人に知られないようにしている。鬚黒に靡いて、その北の方と競い合うこともしない。兵部卿宮に返信を出し、夕霧が懸念したように、源氏と宮の仲にひびが入るようなこともしない。これら玉鬘の行動は、源氏や内大臣の意図通りに動こうとして取ったものではない。しかし、結果として、玉鬘は源氏や内大臣が望み通りの女君になっている。このために二人から、女性の心延えの手本だといわれたのであろう。独り思い悩む玉鬘の助けになろうとはせず、その身の振り方を賞賛する二人の父親の姿からも、玉鬘の深い孤独が窺える。

このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

ネットで話題

もっと見る

関連ブログ

朝皃 / キキョウ 桔梗(1) 山上憶良の「朝皃之花」は「桔梗」とするのが一般的.桔梗以外の候補は,木槿,朝顔(現在の).牧野富太郎博士はこれらの候補を否定し, 新撰字鏡で桔梗のふりがなに「阿佐加保」があることから,「朝皃=桔梗」説を後押ししました.枕草子には桔梗と朝顔が併記されているのですが---  臥(こ)いまろび恋ひは死ぬともいちしろく色には出でじ朝貌の花 作者不詳  我が目妻(めづま)人は放(さ)くれど朝貌の年さへこごと我は離(さか)るがへ  東歌

「秋の七草」を詠んだ歌を改めて紹介しようというシリーズ: 紹介というのはおこがましく,いつもの通り「写すだけ」ですが----. 萩の花 尾花(をばな) 葛花(くずはな) 瞿麦(なでしこ)の(が)花 女郎花(をみなへし) また藤袴(ふぢはかま) 朝顔の(が)花 山上憶良 万葉集 巻八 一五三八 芽之花 乎花葛花 瞿麦之花 姫部志 又藤袴 朝皃之花 今日は 朝皃 / キキョウ 桔梗(1) キキョウ | 公益社団法人東京生薬協会 上記の山上憶良の歌(旋頭歌)の「朝皃之花」を「桔梗」とするのが一般的になっています. この説をより強いものにしたのが牧野富太郎博士で,牧野博士の主張をまとめたサイト htt…

ススキ(すすき/薄/芒)を詠んだ短歌1  万葉集で,ススキは詠んだ歌は三六(古今短歌歳時記)とも,四一(楽しい万葉集),四六(ニッポニカ)とも言われています. 数え方によって大きく異なるのは,「かや」を詠んだ歌をススキを詠んだ歌とするかどうか,さらには,「かや」に「草」をいれるかどうかによるようです. 秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の都の仮廬(かりほ)し思ほゆ 額田女王  めずらしき君が家なる花薄穂に出づる秋の過ぐらく惜しも 石川広成 

鎌倉・栄福寺跡の公園のススキの穂は,花が開ききって,秋を実感させてくれました. 栄福寺:鎌倉市/史跡永福寺跡 源頼朝が建立した寺院.源義経,藤原泰衡など,頼朝の奥州攻めで亡くなった武将たちの鎮魂のため,平泉の中尊寺二階大堂等を模して建立され,鎌倉幕府から手厚く保護されましたが,応永12年(1405年)に焼失し,以後は再建されませんでした. このところ,秋の草花を話題にしてきましたが,その代表格「秋の七草」を詠んだ歌を改めて紹介しようかと思います. 紹介というのはおこがましく,いつもの通り「写すだけ」ですが----. 萩の花 尾花(をばな) 葛花(くずはな) 瞿麦(なでしこ)の(が)花 女郎花(…

藤袴  七草の一つフジバカマの話題をいくつか.1. わが家の藤袴は園芸種の白花ですが,一般的には赤みが混ざった花を咲かせます.園芸店で売られているものの多くはサワヒヨドリとの交配種が多いそうです. 2.フジバカマの学名は,二つあります.3. 「藤袴」の異名「蘭(らに)」  萩の花 尾花葛花(くずはな) 瞿麦の花 女郎花 また藤袴朝顔の花 山上憶良  宿りせし人の形見か藤袴忘られがたき香ににほひつつ 紀貫之   蝶二つ激しく翅を開閉す「万葉の園」ふじばかまの花 日野裕子 

秋の七草の一つフジバカマの話題をいくつか. 萩の花 尾花(をばな) 葛花(くずはな) 瞿麦(なでしこ)の(が)花 女郎花(をみなへし) また藤袴(ふぢはかま) 朝顔の(が)花 山上憶良 万葉集 巻八 一五三八 1. 様々なフジバカマ? わが家のフジバカマが開花して一週間以上経ちます. 園芸店から購入したもので,白花. 園芸種ですから,交配・選別されてきた結果でしょう.一般的にフジバカマといえば赤みが混ざった花.かなり前に栽培したことがあります. フジバカマ - Wikipedia 平らな草地が減ってきた日本では,フジバカマの自生地はほとんど見られなくなっているとか. NHK趣味の園芸辻幸治氏に…