菊は、世界の多くの地域で秋を象徴する花として親しまれ、追悼や供花にも広く用いられてきました。一方で、東アジアでは長寿や吉祥のイメージが古くから共有され、文学・儀礼・薬用など多方面で特別な意味を持つ植物として扱われています。 日本では、こうした東アジアの菊文化を受け継ぎながら、園芸・宮廷文化・皇室の象徴など独自の発展を遂げました。本特集では、日本の菊文化を中心に、中国の中薬としての菊花、そして世界へ広がった菊の多様な姿をたどります。 目次・【1】日本の菊文化・ <1-1> 重陽の節句と「菊酒」・ コラム|現代にも残る「菊酒」・ <1-2> 江戸から明治の「菊ブーム」・ <1-3> なぜ日本人は菊…