自分が太極拳を始めようと思ったのは、50歳の前半だった。思い起こせば、20年も太極拳とお付き合いをしている。 太極拳を習い始めた頃は、先生のかっこいい太極拳、とり分け、安定した蹬脚とその蹴り足の高さや、下勢の低い姿勢から独立への滑らかな動きに憧れたものだ。 その頃、どんな事を教えられたのだろうか?唯一覚えているのは、弓歩になった時の後ろ足の角度を、先輩が両手で直してくれ、恐縮と言うか申し訳ないと感じた事である。 それ以外は、あまり思い出せないのだが、ただただ、先生の手の動きを、真似する事に必死で、姿勢の事、足の事がおろそかになっていた様な気がする。 今日、太極拳の教本を読んでいたら「初心者に対…