楊澄甫の「太極十要」=太極拳の十個の要訣を、備忘録として下記して置く。 ①虚領頂勁(きょりょうちょうけい)首すじを真直にのばし、アゴを引き、頭頂が上から吊られた様な姿勢になる事。うなじをリラックスさせ、頭を頸椎の上に乗せ、頭を支える力を使わずに済む姿勢でいる事。 ②含胸抜背(がんきょうばっぱい)胸を内に含み、背筋をなだらかに曲げ、背骨を緩める。”気をつけ”と正反対の姿勢。呼吸は全身に酸素を供給するスタミナの源であるから、背中の力は抜き、胸は張らず、猫背でも無く、呼吸しやすい姿勢でいる事。 ③鬆腰鬆胯(しょうようしょうこう)太極拳では全身を緩める事が大切で、全身の要である腰と股関節を緩める事。腰…