自社健保 転職した化学メーカーは自社健保を持っていた。この規模でさらに親会社からスピンアウトしたタイミングで自社健保に切り替えたことに当時はとてもおどろいた。 健保は政府管掌(いわゆる協会けんぽ)と組合管掌健保に大別される。 昔は福利厚生施策の一環として自社健保を設立し、組合員の保険料率を低く抑えたり、独自の給付や健康増進施策などを実施し、差別化をはかった。 しかしバブル崩壊後は、医療費高騰や組合員の平均年齢の上昇、特例退職者医療制度などによる財政悪化などにより、自社健保のうまみが喪失していった。 さらに後期高齢者医療制度がスタートし、各健保に対し拠出金を課したため、赤字に転落する健保が続出。…