1999年に刊行され200万部を突破したベストセラー「買ってはいけない」を知っているだろうか。私は当時30歳のど真ん中世代のため、知っているどころか、買って読んだ記憶もある。 内容はというと、この食品は発がん性物質を添加しているから買ってはいけないとか、この商品からは電磁波が出ており、皮膚がんになるからやめとけとか、当時問題となりつつあった食品添加物や電磁波などの問題をセンセーショナルに取り上げたもので、その痛快さが受けて売れたのだろう。 元は「週刊金曜日」という、政治・社会・環境問題を扱う週刊誌の記事を編集したもので、スポンサーをつけず広告を載せないことで、こういった内容を掲載することを実現…