自分の身体以外に働く資本を持たない賃金労働者は、かつては低賃金・長時間労働の過酷な条件に対し、互いに団結し物理的結集をもって資本家と闘った。 昔は資本家(ブルジョア、会社側)vs労働者(プロレタリアート、組合側)という明確な対立構造が存在したが、今や会社側と組合側は馴れ合いながら予定調和を行う関係になっている。 思うに一番の原因はかつての賃金労働者が、賃金労働者を継続しながら会社側の人間に昇格しているため。昨日まで組合側だったのに今日から会社側に就いてねとかいわれても、なんで?!となるではないか。しかもこの構造になってからは低賃金・長時間労働は会社側に属する人間にこそ当てはまる問題となっている…