村上春樹『風の歌を聴け』講談社文庫1982年7月15日第一刷発行 前回の記事を書き直したが、どうもわかりにくい。だしぬけに〈転向〉と書いたのがいけなかった。 dokusyonohito.hatenablog.com このブログは行きがかり上、村上春樹の作品を少しばかり取り上げている。あんまり人に読まれないのも情けないから、せめて人の読んだことある作品を取り上げようというくらいのつもりである。すでに書いたが、今現在、筆者は、村上春樹という作家について思い入れは特にない。読書をはじめた出発点にあることは確かだが、記念碑のようになっている。まさか、苔は生えていないだろうけれど、古いはなしに属する。 …