スコセッシ監督の有名作。 ずっと見たいと思っていたが、大部なのでしばらく見送っていた。 見たら見たで、名状しづらい感覚もあり、最初は感想を書くのを見送ろうかとすら思っていた。 が、エンディングに向かって、そのこと(感想の表しづらさ)自体を書き留めておくことが重要だと気づいた。 内容自体(言わずと知れた遠藤周作原作。島原の乱直後の、長崎の隠れキリシタンの徹底弾圧)は文句なく面白いし、非常に真剣に、カトリック(イエズス会宣教師)と、日本人の宗教対話を扱っていると感じる。 では、何が表しづらいのか。 連想した作品がいくつかある。 自分は以前、ハリウッド作品が「アジア物」を描く際の「オリエンタリズム」…