他人や自分の年齢については、あまり気にしていない。何歳なのか覚えていても、重視はしていない。年齢なんてただの数字だな、と思わせるほど薄っぺらくて心無い人もいるから、年齢より大事なものがあると思っている。 それでも、歳を重ねるにつれて落ち着き、勢いがなくなっていく人達が周りに現れるたび、急に、この人の年齢は何歳だっけなと思う。そして「自分もこの歳になったらこのようになってしまうのだろうか」と薄く考えてすぐ忘れる。 その人自身が幸せならそれでいいじゃないか、私には関係の無い人生だろう、と心の中で呟きながら、どこかで軽くショックを受けていたりする。 尊敬していた大人たちはみんな、現状に満足して現実的…