また寝落ちした。12時間寝たので、寝落ちという言葉は適切ではないか。 貪るように睡眠を取る、という感覚があった。目が覚め時計を確認する、そしてまた目を閉じる。別に起きてもいいのだが眠ってもいい。平日にはない選択の自由。 夢を見た。内容は大して覚えていないが、心地良いものだった気がしている。その雰囲気に浸り続けたくて、目を閉じた。夢を見るために進んで眠るというのは、極端に言えば退廃的で、だからこそ貪るという表現が合っているように思えた。 20代のある時期は明らかに逃避を目的に、貪るように眠っていた。起きている時間では、眠りにつこうとする瞬間だけが気が楽だった。夢を見続けていたいと思っていた。朝目…