人生で起こりうることは、公衆浴場、人混み、旅で起こりうることと同じで、ものを投げつけられることもあれば、何かにぶつかることもある。 人生は甘いものではない。 セネカ(約紀元前4年~65年) はじめに 朝陽がビルの窓ガラスを金色に染める通勤路背中に感じる満員電車の圧迫感シャツの襟元が汗ばむ緊迫感 これらはすべて、「投げつけられる経験」そのものです。 紀元45年ごろに書かれたセネカの『ルキリウスに宛てた道徳書簡集』にはこう綴られています。 「人生で起こりうることは、公衆浴場、人混み、旅で起こりうることと同じで、ものを投げつけられることもあれば、何かにぶつかることもある。人生は甘いものではない。」 …