ついていない日に抹茶カフェに入った若い女性、孫のことを素直に褒められない老女、生まれて初めてできた彼女に振られた男子大学生、神社に寄り道をした小学生の男の子…。 1日限定で開催した抹茶カフェからいろいろな人へ紡がれるご縁、1月から12月までを描いた連作短編集。 【ネタバレ】 とても読みやすい文章ですぐ読めた! 「木曜日にはココアを」という作品の続編らしいけどこれだけ読んでも普通に面白かった。 舞台は冒頭で登場する、月曜日に東京で開かれた抹茶カフェ、ではなく下着屋さんだったり京都だったり舞台はころころ変わっていく。 最後の女性の言葉は今の私にしみる。 「縁って、実はとても脆弱なものだと思うんです…