街角の煙草屋が消えている。“たばこ”の文字が入ったレトロな看板、古びた軒先テント、小さな販売窓口と、呼び出し用の卓上ベル。 *―――何だかアメリカのSF雑誌とか、白黒の写真を想像してしまう。 *手で狐の形を作る。 *こういうところには座敷童のような爺や婆がいて、商店街、場合によっては住宅街なんかにあったりした。看板猫や看板犬とワンセットであり、桜の樹とか、木造建築となってくるとPOINTは高い。空港に出てくる鳥居、狸と一緒である。煙草屋の前には自動販売機があった。 *社会心理学の本で、差別というのは人が何らかの偏見を持ち、そこから様々なプロセスを踏むことで、偏見が強化されて差別へと変わるとある…