酒井健『バタイユ』青土社 (2009年) と、 ジョルジュ・バタイユ『文学と悪』ちくま学芸文庫 (1998年) を読む。 簡単に頭に入ってくるものは簡単に忘れる。 では逆に難しいものほど記憶に残る、これは正しいのだろうか。 今日も2時間かけてバタイユに挑む。 翻訳が悪いのか、私が悪いのか。 全く分からない。 バタイユの文章は基本的に理論体系をもたず、散文である。 酒井氏の解説ですら分からない。 今日はそれでも食い下がる。 2時間は読み込んでみると。 思うところはひとつだけある。 まず、バタイユは二度の世界大戦を経験している。 私は平和ボケしきった日本で育った。 ここが決定的な点だと感じた。 断…