【青山監督のキャリア初期 (2)】 金原「佐藤さんは、青山(青山真治)作品では『Helpless』(1996)では記録・衣裳、その次の『WiLd LIFe』(1997)は脚本・記録として現場に入られています。
恋人(関口知宏)に別の女性に乗り換えられてふられた主人公(粟田麗)は、酔ってかけた電話で映画配給会社に務める男性(井浦新)と知り合った。その彼を翻弄しながら、主人公はかつての恋人にストーカー的な行動を繰りかえす。
【現場の想い出 (2)】 野村「(喧嘩のシーンは)雨降らしだし一発勝負で、思い出深いシーンですね。19歳と20歳ぐらいのリアルというか。
幼稚園の先生をしていた主人公(薬師丸ひろ子)は園児の父(財津和夫)に惹かれるが、その彼の周囲には別の女性(桃井かおり)がいた。海辺で偶然出会った青年(野村宏伸)とともに、主人公は旅する。
【その他の相米慎二作品の想い出】 木之元「ぼくと農(寺田農)さんは多いですね。声のかけ方が面白くて「来ない?」「来いよ」とかそんな感じなんですね。台本見たらワンシーン。役名ないんです。
やくざの抗争に巻き込まれた少年少女(永瀬正敏、河合美智子、坂上忍)の奇妙な冒険を描いた『ションベン・ライダー』(1983)。相米慎二監督の作品の中でも特に異色作で、見返す度にその不可思議な魅力にとらわれる。