1912〜1994
朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)の初代主席(1948〜1994)。
後継者は息子の金正日。
死後は神格化されて永久元首になっている。
北朝鮮独特の政治思想、主体(チュチェ)思想の創始者。
日本語読みでは「きんにっせい」。
もともとはスターリンの傀儡政府としてソ連軍の後押しで北朝鮮に入り込んだが、政治闘争で親ソビエト派であった政敵を粛清する事で権力を掌握。息子に権力を譲る事で、金氏体制を盤石なものにした。
金日成の出自や経歴に関しては謎が多く様々な説があるが、かなりの部分が判明している。本名:金成柱
戦後、ソ連から北朝鮮に帰ってくるときに金日成に改名したと言われている。当時の人たちは金日成はこの様な若い人物では無く白髪の老人をイメージしていたようである。
太平洋戦争時代は、抗日パルチザン活動を行っていたと言われているが、実際はハバロフスクのビャトカに滞在しており、満州や朝鮮で活動していたという正確な資料や証言は無い。息子の金正日の出身もハバロフスクとされており、もともとは「ユーラ」というロシア風の名前で呼ばれていた。北朝鮮側の資料では、朝鮮半島の広域に渡って縦横無尽に活躍しているためその矛盾を解決するため縮地法(テレポーテーション能力?)と言う技を使い神出鬼没に活躍していたことになっている。