私には釣り仲間と呼べる人はいません。 いままでに、何度か勤めていた会社の同僚や仲のいい友達を誘ってみたことはありますが、みんなだいたい1~2回は付き合ってくれるのですが、その後が続きません。 自分自身が特に嫌われ者というわけではありませんが、フライフィッシングという釣りに自分と同じぐらいハマってくれる人はいませんでした。 それでも生涯、私にも、たった一人だけ釣り仲間と言える人がいました。 それは3つ年上の兄です。 悲しいことですが、不治の病でこの世を去りました。 今から12年前、ロンドンオリンピックの翌年、2013年の今日でした。 兄がフライフィッシングを始めたのは、私が長年住み慣れた東京から…