公的資金の注入を機に、りそなホールディングスは政策保有株(持ち合い株)の売却を一気に進めました。 戦後、長い間、銀行と融資先の企業は、関係強化の証として、株式を持ち合ってきました。 りそなは、出直しの象徴として、前身ののひとつである旧大和銀行が保有していた、同じ野村財閥を起源とする、野村ホールディングスの全株を売却しました。 効果はてきめんで、りそなが野村株を手放すなら、当社株を売られても仕方がないと、政策株の売却を打診された企業は、受け入れざる得ませんでした。 2003年3月末に1兆4,000億円(簿価)あったりそなの政策株は、今年3月末時点で、2,800億円程度まで減少しています。 邦銀は…