この本は七里ヶ浜海岸での開発計画(新駅計画、海岸環境整備事業)のようなものに対する問題提起として始まっています。それを説明するなかで、小さな既成事実が大規模開発につながる観点から、西武グループやその他不動産開発会社が西鎌倉や逗子ハイランドなどでどのような宅地造成を行なったのか、関連する道路計画はどのように進められたか、行政はどのような対応をとったのか、記載されています。 鎌倉の住宅地の形成に於いて西武グループが意外に重要な役割を果たしていたなど知らないことが多く面白かったです。個人的には、日本のまちづくりのバッドパターンが結構ある気がして興味深かったです。 本書では、下記のような6つのバッドパ…