2019年7月18日。京都アニメーションで起きた、決して忘れることのできないあの悲劇から、今年の夏で六年が経ちました。 あの日、突然に奪われた多くの尊い命。あの場所に残された想いに寄り添いたくて、私は京都の信者さんとともに、現地へ供養に赴きました。 建物の跡に近づくにつれ、胸の奥がぎゅっと締めつけられるような、言葉にならない熱さが込み上げてきました。まるで声なき声が、そっと届いたような感覚でした。 突如として命を奪われた方々は、驚きと未練のなかでその場に留まり、霊となってさまようことがあると伝え聞きます。 せめてどうかその場所から離れ、安らぎの世界へと導かれますようにと、私たちは静かに祈り、供…