いつの頃からそういったことをしだしたのか記憶は曖昧ですが、きっとそれは小学生になったばかりの頃。 生き物が死んでいるのを見るといたたまれなく、お墓を作るような子供でした。 特に鮮明に覚えているのは、道端でハチの死骸を見つけ一人せっせとお墓を作っていたこと。 それもなんとなく誰にも言えず、一人でこっそりと。 今覚えば、変な子と思われたくなかったのかもしれません。 その性質はどうやら息子にも遺伝したようで、以前家に帰ってくるなり道で鳥が死んでいると言いながら、手袋やスコップをもってお墓を作りに出かけていました。 あるべき場所に戻したいと思う。 土に返したいと思う。 自然に返したいと思う。 そして、…