「今音が少ししたようですね。 琴だけでも私に聞かせてくださいませんか」 とも源氏は言った。 むつ言を 語りあはせん 人もがな うき世の夢も なかば覚《さ》むやと 明けぬ夜に やがてまどへる 心には 何《いづ》れを夢と 分《わ》きて語らん 前のは源氏の歌で、あとのは女の答えたものである。 ほのかに言う様子は伊勢の御息所《みやすどころ》に そっくり似た人であった。 ❄️🎼雪風 written by のる❄️ 少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com 🪷聴く古典文学 少納言チャンネ…