―その1905― ●歌は、「山科の石田の社に幣置かばけだし我妹に直に逢はむかも」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(70)万葉歌碑<プレート>(藤原宇合) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(70)にある。 ●歌をみていこう。 ◆山科乃 石田社尓 布麻越者 盖吾妹尓 直相鴨 (藤原宇合 巻九 一七三一) ≪書き下し≫山科の石田の社(もり)に幣(ぬさ)置かばけだし我妹(わぎも)に直(ただ)に逢はむかも (訳)山科の石田の社(やしろ)に幣帛(ぬさ)を捧げたなら、ひょっとしていとしいあの人に、夢でなくじかに逢(あ)えるだろうか。(「万葉集 二」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫…