「ヴァイオリン協奏曲」 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、自分が語るまでもないあの有名な旋律を有した、ヴァイオリン協奏曲と名のつく作品の中ではトップクラスの知名度を持つだろう楽曲ではあるけれども、そのあまりものベタさ加減になのかなんなのか、どうもこれまでさほど食指が動くことがなかったような気がする次第。それがなぜに聴く気になったのか、それもピリオド楽器でのメンデルスゾーンをだ。いや、分からないです。単に気まぐれであります。そこでファウストによるこの演奏を聴いてみると、なんとなくメンデルスゾーンのイメージが変わって来るかのような衝撃。先に記したようにこの作品に対する私のイメージは「ベタ」な…