1972.11.7-。上智大学文学部史学科卒業。『惑星童話』で「1994年上期コバルトノベル大賞の読者大賞を受賞後、主に集英社コバルト文庫にて執筆活動をおこなう。日本推理作家協会」および「日本SF作家クラブ」会員。なお、『野性時代』に全4回で不定期掲載された「スイート・ダイアリーズ」にて、一般書へ初進出した。
作家、小説家、ライトノベル作家、少女小説、コバルト、コバルト文庫、Cobalt、雑誌Cobalt
著者 須賀 しのぶ バブル期の日本を離れ、東ドイツに音楽留学したピアニストの眞山。個性溢れる才能たちの中、自分の音を求めてあがく眞山は、ある時、教会で啓示のようなバッハに出会う。演奏者は美貌のオルガン奏者。彼女は国家保安省の監視対象だった…。冷戦下のドイツを舞台に青年音楽家の成長を描く歴史エンターテイメント。大藪春彦賞受賞作。 ~~~~~以下、感想。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 次はどれを読もうかと本屋を探索してるときに気になって購入した本作。第18回大藪春彦賞を受賞した歴史エンターテイメントらしく、1989年の東ドイツが舞台だったのと、音楽や革命、ピアニストという私自身…
須賀しのぶ『帝国の娘(上下)』角川文庫を読了。 面白い! 中世の西洋を思わせる架空の世界を舞台にした宮廷ドラマ。 少女カリエは、病に伏せる皇子アルゼウスとうり二つであったために、身代わりとして、皇位継承者を選定するための寄宿舎ともいうべき施設に送り込まれる。そこでさまざまな試練にさらされ、それを乗り越えて成長していくのであるが、あくまでも彼女は身代わりにすぎず、もしその正体がばれれば亡き者とされる運命であった。それどころか、もし皇子アルゼウスが逝去したとしても、暗殺される運命が待ち受けているのであった。 いやあ、面白かった。だが、問題は、この小説がまだまだ続くということなのである。なんと、外伝…
184.革命前夜/須賀しのぶ 「価値観なんて、たった一日で簡単に反転する」(p.121) 革命前夜 (文春文庫) 作者:須賀 しのぶ 文藝春秋 Amazon 冷戦下のドイツに音楽留学のために訪れた主人公は、国内を取り巻く因縁の歴史に翻弄されながらも、自らの音と向き合い成長していく、須賀しのぶの長編小説。 ベルリンの壁崩壊前の東ドイツ、バッハの生まれた国へ自らのピアノと向き合うために訪れた主人公の青年は、ドレスデンの音楽大学で優秀な学生や留学生たちとともに、日々、音楽の探求に勤しんでいた。 そんなある日、彼は教会のオルガンでバッハを軽やかに演奏していた女性が奏でる、澄んだ輝きを放つ銀の音の虜にな…
皆さん、こんにちは。 もうすぐサッカーワールドカップが開幕します。小4からサッカー小僧の私としては、日本がどこまで勝ち進めるか、今回はどこが優勝するのか、興味が尽きません。 【革命前夜】歴史x音楽x青春の音楽小説 革命前夜 (文春文庫) [ 須賀 しのぶ ]価格: 1012 円楽天で詳細を見る // オススメ度;★★★ 再読度;★★★ 歴史x音楽x青春の音楽小説 作品概要 ジャンル;小説 作者紹介 ;須賀 しのぶ(すが しのぶ、1972年生まれ、埼玉県出身)。埼玉県立浦和第一女子高等学校を経て、上智大学文学部史学科卒業。1994年、「惑星童話」で上期コバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞。以後、…
今年の11冊目と12冊目。 ペッパーズ・ゴースト 伊坂幸太郎 著 ペッパーズ・ゴースト [ 伊坂幸太郎 ]価格:1870円(税込、送料無料) (2022/5/22時点) 楽天で購入 先日著書「マリアビートル」が英国のダガー賞(翻訳部門)最終候補に挙がっている、今アツい作家さんです。マリアビートル読んでなくてごめん。 ちなみに私が好きなのは「ゴールデンスランバー」です。 ちなみに伊坂先生は筆が速いなあという印象です(←どうでもいい情報)。 主人公は他者の「未来」が短時間だけ見えてしまう中学国語教師。爆弾テロとネコジゴハンターの二人がからんじゃってもう大変。みたいなお話でした。面白いと思う。 長編…
須賀しのぶ『また、桜の国で』を読みました 『また、桜の国で』は、私が須賀しのぶさんを認識する前から、私の「読みたい本」リストに入っていました。 というのも、「ショパンの名曲『革命のエチュード』が、日本とポーランドを繫ぐ!それは、遠き国の友との約束。」という煽り文を読んだから。 やっぱりクラシック音楽が題材になっていたりすると興味をそそられるのですよね。 気になってはいたものの読みたい優先度はそんなに高くなく、ずっと手つかずだったのですが、昨年、須賀しのぶ作品にどハマりしたことにより「あの本の人だったの!?」と、本作を読みたい意欲に駆られたわけです。 (function(b,c,f,g,a,d,…
新6年生の生活、目が回るように忙しいです。 常に、エヴリタイム、時間に追われている感じ!! 読書なんてほぼできませーん!・・・なんですが今月も桜子がやっとこ2冊読み終わったので、そちら紹介したいと思います。 いやー、よく読んだな。 いつ読んだんだ???前回の桜子が読んだ本(5年生1月)はこちら↓ binbojuken2023.hatenablog.jp 最近読んだ小説2冊 桜子が今月読んだ小説は、この2冊です。 どちらも初めましての作家さん。 ブロガーの方々が勧めているのを目にして与えてみました(*^^*)どちらも桜子に大ヒットでした! ありがとうございます! 『神さまのいうとおり』/谷瑞恵 …
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます*\(^o^)/* 今年初めての記事になるので、最初の投稿はご挨拶文の記事にしようなどと色々考えてはいたのですが、結果バタバタして作ることが出来ず。昨年のまとめ記事からのスタートになってしまいました/(^o^)\ こんな私ですが、今年もよろしくお願いいたします。 さて、2019年までは「英語多読本」と「日本語の本」を全部いっぺんに記録していたのですが、分かりづらかったので、今年も分けて記録することにします(๑⃙⃘◡̈๑⃙⃘)˖˚ ͙ෆ 1年を振り返って 2021年のおすすめ本 須賀しのぶ『帝国の娘』 令和になってコミックスに 須賀しのぶ『帝冠の恋…
最近の世の中は推しだらけ。良い意味で。 かく言う私も音楽や俳優、芸人や歴史上の人物など、推しだらけの生活を堪能中であります。 今回は数ある推しのなか、今わたしが一番に推したいと思う、 作家の須賀しのぶさんとその作品の良さについてまとめました。 shosetsu-maru.com 特別お題「わたしの推し」 作家 須賀しのぶ 経歴 代表作・受賞歴 作品の特徴 ど★シリアス 主人公周辺が常にハードモード 緻密な歴史描写 あとがき 読後に残る美しい光 作家 須賀しのぶ 経歴 日本の小説家。1972年生まれ、埼玉県出身。 1994年に『惑星童話』で上期コバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞し、ライトノベル…
メガ割で購入したものがぜんぶ届きました。ゆるゆるレビューしていきたいです。今回は11月に読んだ本のまとめと感想。時間があれば後でそれぞれ記事にしていきたいです。漫画もまとめようと思ったけれど、想定より文字数が多くなってしまったのでそれは次の記事で。 『ジョン、全裸連盟へ行く』北原尚彦/ハヤカワ文庫 『おひとり様作家、いよいよ猫を飼う。」真梨幸子/幻冬舎文庫 『革命前夜』須賀しのぶ/文春文庫 『虚構推理短編集 岩永琴子の純真』城平京/講談社タイガ文庫 『悪役令嬢と鬼畜騎士』猫田/一迅社 『ジョン、全裸連盟へ行く』北原尚彦/ハヤカワ文庫 皆様、BBCのドラマ「SHERLOCK」を観たことはあります…
この時期になっても、古米がまだ食べ終わりません…でも終わらせる! さて、今年初めて『ブックサンタ』という活動に参加したので、その短い記録です。 絵本って結構高額 ブックサンタとは、「様々な事情で大変な境遇にいる子どもたちへ、本をプレゼントしよう!」というプロジェクトです。全国のNPOと書店が連携して何年か前からか続けられています。 booksanta.charity-santa.com 参加希望者は、この活動に賛同している書店へ行って、選んだ児童書を購入する際、「ブックサンタに参加したい」と書店員さんへ伝えるだけ。数百円から参加可能だとか。 私は、SNSでこの活動をたまたま知り、今年初めて参加…
芙蓉千里 (角川文庫) 作者:須賀 しのぶ KADOKAWA Amazon 満州舞台の作品をちょくちょく読んでるけれども、今の所コレが一番良かったなあ。女性同士の友情を軸にした共感しやすいストーリーラインでありながらも、当時の満州の特殊な時代背景がガッチリ噛み合った設定で、馴染みのない世界の状況がスラスラ頭の中に入ってくる。五族協和って言うけれども、そもそもロシアが極東でどのような政策をとったかとかすら肌感ではわからんので、こういう私的な視点で切り取った世界情勢があると、やっぱりめちゃくちゃ面白いわけで…… っていうか、日本人が主人公となったエンターテインメントで、開拓精神――というとちょっと…
たまには季節ものの記事を書こうということで、今回はハロウィン人外小説特集です。 普段からライトノベルを読んでいるため圧倒的にライトノベルが多くなってしまいました。 ファンタジー 『おちこぼれ退魔師の処方箋』田井ノエル 『となりの魔王』雪ノ下ナチ 『地獄くらやみ花もなき』路生よる 『人形姫と身代わり王子』みどうちん 『シスター・ブラックシープ 悪魔とロザリオ』喜多みどり 『ブレイブストーリー』宮部みゆき 『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』ロケット商会 『哀しみキメラ』来楽零 『狐格子~ためたね流御師 真坂野ゆり~』成沢唱 『天帝妖狐』乙一 『狐笛のかなた』上橋菜穂子 『空色勾玉』荻原規…
本稿は『紋章×タロット フォドラ千年の旅路』同人誌をお求め、かつTwitterアカウントをフォローしてくださっている読者の皆様のためのオマケ記事だったのですが、フォロワー限定に使っていたツールの変化により、またけっこう時間も経ったので、再掲ついでに公開いたします。 今回のオマケは巻末のメッチャいっぱいある参考文献の紹介です! www.homeshika.work www.homeshika.work はじめに/凡例 タロット勉強用の本 『ユングとタロットー元型の旅』 『タロット象徴事典』 『タロットの歴史:西洋文化史から図像を読み解く』 『タロットの秘密』 『78枚のカードで占う、いちばんてい…
「慣れない正座も水羊羹を待って畳でかしこまる」 万太郎が徳永教授のご配慮で7年ぶりに植物学教室に戻る来週の朝ドラ『らんまん』に野宮朔太郎さん(亀田佳明🐢)いますね😃。洋装に変わっています。素敵😍素敵😍。 波多野さん(前原滉👓)とイチョウとソテツの精子の研究中らしいです🔬。きっと成功する! 可愛い。はまべみなみさん(22歳)の作品「ノジギク」 「兵庫県公館の大会議室のシャンデリアと床の絨毯はノジギクを模したものとなっております」シャンデリア可愛い〜。 兵庫県の初代知事は伊藤博文だったのね。しかも26歳で就任。 今日の「らんまん」に鈴木壮麻さんも出てらした。 🐢8月28日(月)〜青春アドベンチャー…
●宮台真司x ダースレイダー!第26回は宮崎駿の話題の新作『君たちはどう生きるか』を軸に、モチーフが重なる『思い出のマーニー』と『秘密の森のその向こう』を接続させて考察する。事前宣伝を一切行わない態度は宣伝という物語からの脱却でありつつ、別の物語への収斂でもある。物語を理解することと体験することの違いは何か? 扉を開けてごらん、あの鳥の導くさきへ。 ________________________________________________________ ■AMAZON EXCLUSIVE「DOMMUNE RADIOPEDIA」Week2【ALTERNATIVE CULTURE LABO…
【※本記事は2023年9月10日(日)開催の文学フリマ大阪にて、サークル〈ストレンジ・フィクションズ〉で頒布する予定の同人誌『百合小説アーカイヴ(仮)』の参考文献リストです。】 通販開始しています。 strange-fictions.booth.pm ↓ファンボックスでの告知です(無料で読めます) www.fanbox.cc 『百合小説アーカイヴ(仮)』とは 『百合小説アーカイヴ(仮)』とは、大正期から令和までの約110年のあいだに発表された、あまりネットで語られていない「百合小説(中短編)」およそ60作を扱ったレビュー・ガイド本のことです。単純な言及作品数だけでいえば、100作近くになってい…
100年以上の歴史をもつ少女小説を歴史順にたどり、100の名作を紹介する入門ガイドブック。 氷室冴子や須賀しのぶを読んでいたときに、もう1作「きみが好きそうだよ」と紹介されたシリーズが思い出せない……。NHKが氷室冴子の特集を見て、積んでいる作品を定期的に読んでいこうと自分に誓うばかり。いつか転生ものを楽しめる日がくれば、このガイドブックを再読しよう。 少女小説を知るための100冊 (星海社 e-SHINSHO) 作者:嵯峨景子 講談社 Amazon
今まで読んでなかったんだけれど、discordで紹介してもらったので読み始めたらめちゃくちゃ面白かった。 今年読んだ中で今のところ一番面白いマンガ。紹介してくれた人ありがとう! 「度胸星」「へうげもの」の人が「なろう」的な作品を作るとこんなに面白くなるのチートすぎる…… 物語の舞台は現代から500年後の世界。一度世界がほとんど滅びた後に、文明がリセットされた状態でなぜか人類が細々と生き残っているといるという「どうしてそうなった?」というツッコミどころ満載の設定だ。この辺りは異世界と割り切った方が良いと思う。ともかく、その世界で元商社マンであった主人公だけが「通貨」の力を知っていてそれを使いこな…
あらすじ・概要 山奥の村で、狩りをして生活していたカリエは、ある日エディアルドという男に誘拐され、アルゼウス皇子の影武者になれと迫られる。しぶしぶ皇子としての教育を受けたカリエは、次の皇帝を選ぶ「皇子宮」へと向かう。そこではカリエも含む4人の皇子が暮らし、次期皇帝になるための教育を受けていた つかの間の家族関係の終わり 再読。読み返すとサルベーンがだいぶひどいやつでした。 カリエの淡い恋心を利用するし、対立を煽るような真似をするし、最低男です。まあ、サルベーンはシリーズを通してそういうやつではありますが。 エディアルドや周囲にめちゃくちゃ言われて反発して、自分の心を失わないカリエはえらいです。…
お題「好きなものを100個、ひたすら書き出してみる」 面白そうなお題があったので自己紹介代わりに答えてみました。 本や映画のフィクションのたぐいは「2回以上読んだことがあるか」を基準にしているため、古めの作品が多くなりました。 1~10 食べ物(しょっぱい系) 11~20 食べ物(甘い系・飲み物) 21~30 やること 31~40 もの 41~50 好きな小説 51~60 好きな漫画 60~71 好きなアニメ 71~80 好きな実写作品 81~90 好きなゲーム 91~100 好きなキャラ 1~10 食べ物(しょっぱい系) 炊き込みご飯 ぶっかけうどん 筑前煮 ハヤシライス オムライス ボロネ…
怠い。肩が重いし腰も痛い。眠いし怠い。今日は朝から調子が悪い。体も気持ちも。 土曜日に友人の本屋に行ってきた。お祝いは無難にお菓子にした。消え物が一番いい。90年代の雑誌が置いてあって、一緒に行った友人が2,3個上の同年代だったから、ページをめくるごとに、懐かしい懐かしい盛り上がってしまった。丁度、他のお客さんいない時だったから、迷惑はかけてないはず。友人も元気そうでよかった。3冊買って、近くの別の本屋へ、はしご。友人の店には1時間近くいたけど、ここは、10分位で出てきてしまった。個人の本屋は、品ぞろえに店長の好みが出るね。友人とは趣味があうわけじゃないんだけど、興味の方向が似ているのか、面白…
例年よりずいぶん早く梅雨入りしました。🌂 こちらはまだそれほど雨が強くありませんが、台風が近づくにつれて大雨になりそうです。最新の情報に注意して、油断なく過ごしたいです。 「湖の男」(アーナルデュル・インドリダソン 著/柳沢由実子 訳)を読みました。 アイスランドが舞台のシリーズ、邦訳4作目です。 原題の“クレイヴァルヴァトン”は、湖の名前。 クレイヴァルヴァトン湖の水位が下がり、底に沈んでいた骸骨が発見されるところから今回の物語は始まり、その骨の主(男性だということはすぐわかる)の正体を求めて、 いつものメンバー・・・エーレンデュル、エリンボルク、シグルデュル=オーリが捜査を開始する。 どこ…