今回は高血圧についてお話しいたします。 高血圧 高血圧はそれ自体では通常症状がありませんが、合併症として心筋梗塞や脳卒中、腎臓の病気の原因となります。他にも認知症や眼底の出血のリスクになることも知られています。 高血圧の治療についての歴史(大きい流れ) 1960年代は血圧を下げる必要がないと言われていて、お薬も1種類しかありませんでした。当時は上の血圧(収縮期血圧)が200mmHgを超えていても問題ないと言われることもあったみたいです。 1984年からフラミンガム研究という5,209人対象の研究で血圧が120/80mmHgを越えると心疾患などが多くなることがわかり、これが至適血圧(正常血圧)だ…