-----講義録始め------ ユウさんはDVからの脱出後も、その後遺症に苦しんでいます。初期には、物事に対して不安を感じ、息苦しさや心の詰まりを経験していました。日常生活では、水面で息をする魚のように苦しみ、不安やイライラを感じることが多く、ハリネズミのように身を守るように暮らしていました。これらの症状は時間が経っても完全には消えず、日常生活の中で続いている困難や、以前はできたことができなくなったり、特定の行動に対して抵抗感を感じるなど、さまざまな不具合として現れています。例えば、アイロンをかけることができない、手にする気になれないといったことが挙げられます。 また、ユウさんは現実逃避とし…