KC-767は、ボーイング社が開発した空中給油・輸送機。
旅客機であるB767-200ER*1を改造したもので、2008年度に実用試験、2009年度に運用試験を経て、2010年度から本格運用を開始した。
空中給油機としては世界初の遠隔視認装置を採用し、機体底部の5台のカメラを使い操縦席後部に位置する操作卓で給油口から伸びる約6mのパイプの位置を確認しながら戦闘機への給油が可能で、給油総量は91.627tと、F-15戦闘機15機分の燃料を搭載できる。
輸送機としては、200人程度の人員搭載が可能である。
2014年現在、イタリア空軍がKC-767Aとして、日本の航空自衛隊がKC-767J*2として採用している。なお、アメリカ空軍へも約100機のリース契約も決定していたが、後に取り消されている。