きっかけは、近所の商業施設の中に入っている時計屋さんの閉店の知らせだった。 幼い時からよく家族で行く場所であり、高校の帰り道には寄り道をしていた施設で、当然時計屋の存在も知っていた。最近、コロナのせいか飲食店を中心にテナントの閉店が相次いでいる。そして新しいお店が来ることもない。それだけ世間がやせ細っているのだろう。思い出の地の衰退は悲しいことだ。 大学時代、アルバイトの際にスマホで時計を見るわけにもいくまいと雑貨屋で2000円の時計を買ったが、1年半ほどで動かなくなってしまったし、メッキの色も褪せてしまった。デザインは気に入っていただけに残念である。そもそもそれ以前から、ずっとちゃんとした時…