YS-11以来、久々の国産旅客機として大きな期待と投資を集めたMitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)の「開発凍結」が正式に発表された。計画立案から20年弱、約1兆円もの巨額の事業費用を注ぎ込んできた巨大プロジェクトだったが、新型コロナウィルス拡大による旅客数減で顧客である航空会社の多くが経営難に陥り、売れる見込みが立たなくなったことでトドメを刺された格好だ。もっとも2009年以降、開発と製造の遅延で再三にわたって納入延期を余儀なくされ、しかしいまだに量産化の目処すら立っていなかったのも事実であり、頓挫するべくした頓挫したとも言えるだろう。私はこのニュースに触れて、改めて…