フィルムは現存しているものの、上映機会が限られ、未だに DVD にもなっていない、30 歳を超えたばかりの、しかしすでにベテランの域に達しているジョン・フォードが監督した『香りも高きケンタッキー』(Kentucky Pride, 1925) が、たとえ劣化したコピーであろうと YouTube で (現時点において) いつでも見ることができるのは、なにかの奇跡であると思ってしまう。気づいたときは、アップされてからすでに一ヶ月弱もが経過しており、ネットのリコメンド機能など何の役にもたたず、逆に見たくもない馬鹿げた情報を人に押しつけてくるものであることが、またしても証明されてしまった。何度でも言うが…