1987年に発売されたシャープの16ビットパソコン。
名前が示す通り,メインCPUに10MHzのモトローラ製MPU,MC68000が採用された。
当時としては破格の1MBのメインメモリや1MBのVRAMを武器に「パーソナルワークステーション」と名乗り,AV機能を強くアピールした。
初代本体の独特なフォルムは、マンハッタンシェイプと称された。
後にCPUのクロックを16MHzに強化したモデル(XVI),CPUを32ビットの68030にしたX68030などのモデルチェンジを経たが,「発売後五年間は基本仕様を変更しない」との公約通り,多数発売されたファミリーの間で極めて高い互換性を保ち続けた。
幻のPowerPC搭載の後継機種の噂が高まる中,Windows95の発売と前後して市場からは消滅した。
現在はX68000のOSやBIOSが公開されており,エミュレータなどの開発が自由に行える。