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K-1

(スポーツ)
けいわん

打撃系立ち技格闘技イベント。
K-1の「K」は空手、キックボクシング、カンフー、拳法などの打撃系立ち技格闘技または格闘技そのものを意味し、「1」はナンバーワンを意味しており、全ての打撃系立ち技格闘技の世界最強を決めるというものである。
現在K-1を主催・運営する組織が2つあり、一般的にケイ・ワン→FEG→K-1グローバルホールディングスリミテッド主催のK-1は旧K-1、K-1実行委員会主催のK-1は新K-1と呼ばれている。

K-1

1993年4月30日、正道会館が母体となり石井和義館長(現:宗師)が世界各国の打撃系立ち技格闘技の強豪選手を招聘し、フジテレビと共催で旗揚げ興行となる第1回の無差別級トーナメント『K-1 GRAND PRIX』を開催。
1995年6月10日、スター選手の1人アンディ・フグの母国であるスイスのチューリッヒで初の海外興行『K-1 FIGHT NIGHT』を開催。アンディがメインを務める同大会は2000年まで毎年6月上旬に開催された。
1996年10月18日の『K-1 STAR WARS’96』よりフジテレビの全国ネットとゴールデンタイム放送に進出。
1997年、ドーム興行に進出。3大ドームツアーとして7月20日にナゴヤドームで『K-1 DREAM’97』、9月7日に大阪ドームで『K-1 GRAND PRIX’97 開幕戦』、11月9日に東京ドームで『K-1 GRAND PRIX’97 決勝戦』を開催。GP決勝戦はこの年から2006年まで毎年東京ドームで開催された。
1998年8月28日、世界に通用する日本人選手の育成をテーマとした『K-1 JAPAN』を立ち上げ。日本テレビが大会の模様を放送し、同シリーズは2004年まで開催された。
2000年、『K-1 GRAND PRIX』が『K-1 WORLD GP』に改称。全世界規模での開催にスケールアップし、優勝までの道のりがより過酷なものとなった。同年8月24日、アンディ・フグが急性前骨髄球性白血病のため35歳の若さで死去。
2002年2月11日、人類最激戦区と言われるミドル級(-70kg)部門の『K-1 WORLD MAX』を立ち上げ。TBSが大会の模様を放送し、2008年にはライト級(設立当初は-60kg、2010年に-63kgに変更)が新設された。
しかし同年12月27日、興行会社のケイ・ワン(現:ライツコム)が法人税法違反の容疑で摘発、石井館長が同容疑で在宅起訴され、この事件により石井館長がプロデューサー、正道会館館長、ケイ・ワン代表取締役の役職を辞任。
2003年1月、格闘技評論家の谷川貞治がイベントプロデューサー、正道会館最高師範の角田信朗が競技統括プロデューサーに就任し新体制で再出発。同年9月3日、谷川イベントプロデューサーが興行会社FEGを設立。同年12月31日、初の大晦日興行『K-1 PREMIUM Dynamite!!』を開催。
2007年12月31日、『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』において第1回の高校生日本最強を決めるトーナメント『K-1甲子園』を開催。
2008年2月2日、20歳以下部門の『K-1 WORLD YOUTH』を立ち上げ。
しかし2010年以降、選手のファイトマネーの高騰、大会入場者数及びスポンサー収入の減少などが影響しFEGの経営が悪化。多くの選手がファイトマネーの未払いを訴え、2011年には大会を開催する事も困難な状況に陥った。フジテレビとTBSの地上波放送も打ち切りとなり、毎年開催してきたWORLD GP、WORLD MAX -70kg世界トーナメントの開催がこの年で途絶えた。
2012年2月、運営がFEGからK-1グローバルホールディングスリミテッドに移管。谷川イベントプロデューサー、角田競技統括プロデューサーら正道会館の競技役員が辞任し、旗揚げ当初から携わってきた正道会館はK-1と決別した。
同年5月16日、WORLD MAX 2003、2008世界トーナメント王者の魔裟斗がエグゼクティブプロデューサーに就任するも、K-1グローバルと運営方針など考え方の違いから同年12月31日に辞任。その後も海外で大会を開催している。

K-1

2014年5月29日、K-1実行委員会が発足。元キックボクサーの前田憲作がプロデューサー、タレントの関根勤が公式サポーターに就任。K-1ジムの代表らが実行委員会の一員となり、運営はKrushを主催・運営するグッドルーザー、企画・制作はK-1ジムを運営するM-1スポーツメディアが担当。海外で活動するK-1グローバルとは別組織として日本国内のみでの活動となる。
同年7月21日、第1回のアマチュア興行『K-1 CHALLENGE(現:K-1アマチュア)』を開催。同年11月3日、旗揚げ興行『K-1 WORLD GP IN JAPAN(現:K-1 WORLD GP JAPAN)』を開催。
2016年7月31日、第1回の大学生日本最強を決めるトーナメント『K-1カレッジ』を開催。
同年9月20日、前田プロデューサーが退任し、後任にKrushプロデューサー、グッドルーザー代表取締役社長の宮田充がプロデューサーに就任。競技性を高めるため指導者では無く運営関係者がプロデューサーを務めるのが適切と判断した事が理由。

ルール

※プロ興行のルール。アマチュア興行では一部ルールが異なる。

  • 試合はワンマッチ、トーナメント、タイトルマッチのいずれも基本的に3分3ラウンド+延長戦1ラウンド(完全決着制)。プレリミナリーファイトは延長戦無しの3分3ラウンド(引き分けあり)。
  • ラウンド間のインターバルは1分。
  • 有効技は
    • パンチ:ジャブ、ストレート、フック、アッパー、ボディブロー、バックブロー
    • キック:ローキック、ミドルキック、ハイキック、膝蹴り、前蹴り、跳び蹴り、後ろ廻し蹴り、踵落とし
  • 反則技は肘打ち、頭突き、金的への攻撃、投げ技、絞め技、関節技、倒れている相手への攻撃など。また、首相撲など相手を掴んでの攻撃、相手の蹴り脚を掴む事も反則となる。
  • ダウンして9カウント以内に立ち上がれない、または1ラウンド中に3回のダウン(トーナメントでは決勝以外は2回)でKO。
  • 3名のジャッジにより採点され、最終ラウンドでも決着がつかなかった場合は判定となり、2票以上獲得した選手が勝者となる。延長戦の判定は必ず優劣をつけるマストシステム。


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