leathertooling

レザークラフトで使う金具に、『ギボシ』という金具があります。 ギボシは、あまり頻繁に使われない金具だと思うので、レザークラフトの本などにもあまり詳しく掲載されていないことが多いです。 ・ギボシの革への付けかたが、本当はよくわからない ・どうやって使うのかも含めて、実は構造がよくわからない と感じる場合も多いと思います。 そこで、まずはギボシの形状を見てみたいと思います。 【ギボシの形状】 ギボシは写真のような金具で、上下2つのパーツから成ります。 留め方はネジ留めです。 ネジを手で締める仕様なので、ドライバー等の工具は不要です。 ギボシ金具 leather button stud 次に、「金具…

フィギュアカービング figure carving 今年のクリスマスに寄せて、プレゼント🎁とサンタクロース🎅を載せたソリ🛷を、トナカイ🦌が空へひいていく様子を彫ってみました。 自分はフリーハンドで細かな絵を描く才能は無いので(笑)、サンタクロースとトナカイは難しくて描けず、Christine Stanley氏の無料図案から一部お借りして、カスタマイズしました。 フィギュアカービングは「決まった彫り方」はあまり無いため、自分で考えて端革で試し彫りする、などの必要がありますが、それもまた楽しい作業です。 これからアクリル絵具で色を付けていこうと思います。 関連記事 leatherworksthal…

風邪をこじらせてなかなかブログの更新ができていませんが、 今日は、コバの仕上げについて、少し触れてみようと思います。 ＊コバというのは、革の切り口のことを指します。 レザークラフトの「仕立て」の工程で、作品の仕上がりにとても影響する部分、といえば、コバ磨き、コバの仕上げ、が、その1つではないかと思います。 何色で塗ろうか？ 艶のあるもので塗ろうか？ マットな仕上がりにしようか？ 塗料を塗らずに仕上げようか？ など、コバの仕上げかたには、色々な楽しみもあると思います。 ただ、レザークラフトを始めたばかりの場合に、カタログや店頭で薬剤の説明が少なく、買う時に少しわかりにくいかもしれないので、薬剤の…

レザービジネスバッグ Leather Business Bag とりあえず本体の製作が終了。 内布はミシン仕立て、革の本体は全て手縫いで仕立てました。 これから持ち手2本を作ります。 余談ですが、ミシンより手縫いのほうが、結果的に早く作れる場合も多いです。 ミシン縫いで失敗すると、基本的に、失敗した部分の革パーツは、裁断からやり直しになるので、ひと苦労です。 たとえ「内縫い」でミシンの縫目が外から見えない縫い方であっても、 革をミシンで縫って失敗した場合、布とは違って、糸をほどいて再度縫い直す、ということはできるだけ避けたいものです。 失敗して糸をほどいた所には必ずミシン針の穴が残りますね。 …

二つ折り財布の内装 Innner of bifold wallet 二つ折り財布の表側 Out side of this bifold wallet 自分用に。 お財布がダメになってきて、ずっと作ろうと思っていましたが、なかなか時間が取れず、やっと、作ることができました。 裏地を付けた二つ折り財布を作る場合、へり返しをするため、各パーツの微妙な革漉きが必須になり、調整しながら作るのに時間がかかってしまうためです。 ひとことで言うと、面倒くさい、です（笑）。 外側の革は、少し硬めのタンニンなめしの革で、姫路産の革です。 内装は、やはりタンニンなめしの革です。厚みは3種類位を使い分けました。 内装…

ファスナーケースとショルダーバッグ Zipper Case & Shoulder Bag 10月8日から12日にかけて、アメリカのミズーリ州でIFoLG（International Federation of Leather Guilds）ショーが行われました。 ショーでは毎年、革作品コンテストがあり、写真の2点を出品しました。 ・カービングしたファスナーケース（ステーショナリーケースとして作成） ・巻革でパイピングした黒のショルダーバッグ いずれも1位を受賞し、カービング作品は、ベスト・オブ・ディビジョンまでいただきました。 レザーカービング leather carving アンティーク染料…

シェリダンスタイルカービング leather carving - sheridan style 塗ったばかりで少し革が丸まっている写真になってしまいましたが、 アクリル絵具の色付けを終えました。 アクリル絵具は、水性の染料と違って、革の上にベタ塗りになってしまいます。革に彫った要素が隠れてしまうので、シェーダーといって、花や葉の影になる部分に入れた刻印の印影は、あまり意味をなさなくなります。彫った意味がなくなってしまうのは、悲しいのですが、水性染料と違うのは、光などによる退色が圧倒的に少ないことです。 退色を減らすためには、3日間くらい放置して完全に乾いてから、バーニッシュという仕上げ剤を塗り…