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MotoGP

(スポーツ)
もとじーぴー

ロードレース世界選手権(WGP)の最高峰であった500ccクラスのレースの呼称が変更されたもの、または、WGP自体を指す。

2000年まで主に500ccの2ストロークエンジンを使用したマシンが使用されていたが、開発コストの問題などからエンジンの4ストローク化が検討され実施された。

2001年1月1日より効力を発し4ストロークマシンが試験的に導入され、2002年より本格的に各メーカーが移行。990ccの4ストロークマシンと500ccの2ストロークマシンで構成されるクラスとなり、MotoGPと呼ばれるようになった。最高出力は220馬力以上、最高回転数は1万5000回転以上と言われ、気筒数によって最低重量が決められる。現在では2ストロークマシンでの参戦は無い。

2ストローク500ccエンジンは開発が難しかった為に参戦するメーカーも限られていたが、4ストローク化によりそれ以前から参戦していたHonda、Yamaha、Suzuki、Apriliaに加えてKawasaki、Ducati等のメーカーも参戦を開始した。

2002年〜2006年のMotoGPクラスマシンレギュレーション

4ストローク
総排気量 350cc-990cc以下、気筒数 制限無し。最低車両重量、3気筒以下=135kg、3気筒以下(オーバルピストン)=135kg、4/5気筒=145kg、4気筒以上(オーバルピストン)=155kg、6気筒以上=155kg
2ストローク
総排気量350cc-500cc以下、気筒数最大4気筒。最低車両重量、1/2気筒=101kg、3気筒=116kg、4気筒=131kg

2007年〜2011年のMotoGPクラスマシンレギュレーション

4ストローク
総排気量 350cc-800cc以下、気筒数 制限無し。最低車両重量、2気筒=133kg、3気筒=140.5kg、4気筒=148kg、5気筒=155.5kg、6気筒以上=163kg
  • 2ストロークエンジンやオーバルピストンは使用禁止となった。

2012年〜2015年のMotoGPクラスマシンレギュレーション

  • 4ストロークエンジン、総排気量 350cc-1000cc以下、気筒数最大4気筒。
最低車両重量
1000ccマシン=157kg、800ccマシン=150kg。

車種別

2014年のECU共通化に伴い、それぞれ名称が変更されている。

プロトタイプマシン→ファクトリーオプション
各ワークスおよびそこから供給されるサテライトチームが使用する非市販車両。年間使用可能エンジン6基→5基(2014年より。例外として新規参入メーカーは初年度に限り9基に緩和される。またシーズン中の開発も凍結されるが、ソフトウェアは独自のものを使用可能)、最大燃料タンク容量21L→20L(2014年より)。
CRT(クレーミング・ルール・チーム)マシン→オープンクラス
主催者・参加者らによる委員会で認められたチームが使用可能な車両。フレームビルダー*1が制作した車体に、改造した市販車用エンジン(ただし、ワークスメーカーが希望する場合2万ユーロ*2で売却の義務あり)を搭載したマシン。年間使用可能エンジン12基、最大燃料タンク容量24L。2014年より、新規参入および前年度ドライで未勝利だったファクトリーチームのオープンクラス参加が認められるようになったほか、ファクトリーオプションより1段階ソフトなタイヤが供給されるようになった。また、レギュレーションに合致した市販車を投入するチームもある。

2016年からのMotoGPクラスマシンレギュレーション

これまでの2クラスが統合される形となる。
4ストロークエンジン、総排気量 350cc-1000cc以下、気筒数最大4気筒。最低車両重量157kg、最大燃料タンク容量22L。

  • 2013年までに優勝経験があるメーカー:年間使用可能エンジン7基
  • 2013年以降に新規参入し、ドライコンディションで未勝利のメーカー:年間使用可能エンジン9基、そのほかシーズン中のテスト制限緩和。ただし、これらの優遇策は、シーズン中の表彰台回数によって蓄積されたポイントが一定数(シーズン終了時リセット)になると、即時テスト制限、および翌シーズンから使用可能エンジンが7基になる。

2006年のMotoGPクラスエントリーファクトリー

ホンダ
マシンは、V型5気筒のRC211V
http://www.honda.co.jp/WGP/race2006/formation/machine-rc211v/
ヤマハ
マシンは、並列(直列)4気筒のYZR-M1
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/sports/race/machine/yzr_m1/index.html
http://www.yamaha-racing.com/motogp/bikes.asp
スズキ
マシンは、V型4気筒のGSV-R
http://www1.suzuki.co.jp/motor/sports/release/2006/GSV-R.html
カワサキ
マシンは、並列(直列)4気筒のZX-RR
ドゥカティ
マシンは、V型4気筒のDesmosedici GP06

http://www.ducati.com/racing/06/gp/index.jhtml

Team KR
マシンは、ホンダ製V型5気筒エンジンに独自シャーシーのKR211V

2007年MotoGPクラスエントリーリスト

ゼッケン 名前 国籍 チーム マシン
1 ニッキー・ヘイデン アメリカ レプソル・ホンダ・チーム ホンダ
4 アレックス・バロス ブラジル プラマック・ダンティーン・MotoGP ドゥカティ
5 コーリン・エドワーズ アメリカ フラット・ヤマハ・チーム ヤマハ
6 玉田誠 日本 ダンロップ・ヤマハ ヤマハ
7 カルロス・チェカ スペイン ホンダ・LCR ホンダ
13 アンソニー・ウェスト オーストラリア カワサキ・レーシング・チーム カワサキ
14 ランディ・ド・プニエ フランス カワサキ・レーシング・チーム カワサキ
21 ジョン・ホプキンス アメリカ リズラ・スズキ・MotoGP スズキ
24 トニ・エリアス スペイン グレッシーニ・ホンダ ホンダ
26 ダニエル・ペドロサ スペイン レプソル・ホンダ・チーム ホンダ
27 ケーシー・ストーナー オーストラリア ドゥカティ・マールボロ・チーム ドゥカティ
33 マルコ・メランドリ イタリア グレッシーニ・ホンダ ホンダ
46 ヴァレンティーノ・ロッシ イタリア フラット・ヤマハ・チーム ヤマハ
50 シルヴァン・ギュントーリ フランス ダンロップ・ヤマハ ヤマハ
56 中野真矢 日本 コニカミノルタ・ホンダ ホンダ
65 ロリス・カピロッシ イタリア ドゥカティ・マールボロ・チーム ドゥカティ
71 クリス・バーミューレン オーストラリア リズラ・スズキ・MotoGP スズキ
72 伊藤真一 日本 プラマック・ダンティーン・MotoGP ドゥカティ
80 クリス・ロバーツ アメリカ チーム・ロバーツ ホンダ

2006年MotoGPクラスエントリーリスト

ゼッケン 名前 国籍 チーム マシン
5 コーリン・エドワーズ アメリカ キャメル・ヤマハ・チーム ヤマハ
6 玉田誠 日本 JIR・コニカミノルタ・ホンダ ホンダ
7 カルロス・チェカ スペイン テック3・ヤマハ ヤマハ
10 ケニー・ロバーツJr. アメリカ チーム・ロバーツ KR211V
15 セテ・ジベルナウ スペイン ドゥカティ・マールボロ・チーム ドゥカティ
17 ランディ・ド・プニエ フランス カワサキ・レーシング・チーム カワサキ
21 ジョン・ホプキンス アメリカ リズラ・スズキ・MotoGP スズキ
24 トニ・エリアス スペイン フォルトゥナ・ホンダ ホンダ
26 ダニエル・ペドロサ スペイン レプソル・ホンダ・チーム ホンダ
27 ケーシー・ストーナー オーストラリア ホンダ・LCR ホンダ
30 ホセ・ルイス・カルドソ スペイン プラマック・ダンティーン・MotoGP ドゥカティ
33 マルコ・メランドリ イタリア フォルトゥナ・ホンダ ホンダ
46 ヴァレンティーノ・ロッシ イタリア キャメル・ヤマハ・チーム ヤマハ
56 中野真矢 日本 カワサキ・レーシング・チーム カワサキ
65 ロリス・カピロッシ イタリア ドゥカティ・マールボロ・チーム ドゥカティ
66 アレックス・ホフマン ドイツ プラマック・ダンティーン・MotoGP ドゥカティ
69 ニッキー・ヘイデン アメリカ レプソル・ホンダ・チーム ホンダ
71 クリス・バーミューレン オーストラリア リズラ・スズキ・MotoGP スズキ
77 ジェームス・エリソン イギリス テック3・ヤマハ ヤマハ

歴代チャンピオン

ライダー マニュファクチャラー
2002 ヴァレンティーノ・ロッシ ホンダ
2003 ヴァレンティーノ・ロッシ ホンダ
2004 ヴァレンティーノ・ロッシ ホンダ
2005 ヴァレンティーノ・ロッシ ヤマハ
2006 ニッキー・ヘイデン ホンダ
2007 ケーシー・ストーナー ドゥカティ
2008 ヴァレンティーノ・ロッシ ヤマハ
2009 ヴァレンティーノ・ロッシ ヤマハ
2010 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ
2011 ケーシー・ストーナー ホンダ
2012 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ
2013 マルク・マルケス ホンダ
2014 マルク・マルケス ホンダ
2015 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ
2016 マルク・マルケス ホンダ
2017 マルク・マルケス ホンダ

レジェンドライダー(MotoGP殿堂)

ライダー 国籍 年月日 主な事績
ミック・ドゥーハン オーストラリア 2000年5月28日 1994年〜1998年500ccクラス5連覇
マイク・ヘイルウッド イギリス 2000年6月7日 3クラス王者獲得経験者
1962年史上最年少(当時)で500ccクラス王者に
ジャコモ・アゴスティーニ イタリア 2000年6月7日 1966年〜1972年の500ccクラス7連覇を含む8度の500ccクラス王者
ケニー・ロバーツSr. アメリカ 2000年6月7日 1978年〜1980年500ccクラス3連覇
アンヘル・ニエト スペイン 2000年6月7日 50ccクラスと125ccクラスで12+1度のクラス王者に
ケビン・シュワンツ アメリカ 2000年6月7日 1993年500ccクラス王者
#34は最高峰クラス初の永久欠番
ウェイン・レイニー アメリカ 2000年6月7日 1990年〜1992年500ccクラス3連覇
カルロ・ウビアリ イタリア 2001年6月2日 125ccクラスと250ccクラスで9度のクラス王者に
フレディ・スペンサー アメリカ 2001年6月16日 1983年史上最年少(当時)で500ccクラス王者に
(現状)最後の同一年度2クラス制覇
アントン・マンク ドイツ 2001年7月21日 250ccクラスと350ccクラスで5度のクラス王者に
最後の350ccクラス王者
バリー・シーン イギリス 2001年10月13日 1976年・1977年500ccクラス連覇
瀕死の重傷から2度のカンバックを果たす
ワイン・ガードナー オーストラリア 2001年10月13日 1987年500ccクラス王者
鈴鹿8耐でも4勝を挙げた実力者
ジェフ・デューク イギリス 2002年7月13日 1953年〜1955年の500ccクラス3連覇を含む4度の500ccクラス王者
350ccクラス・マン島TTレースでも活躍
フィル・リード イギリス 2002年7月13日 3クラス王者獲得経験者
1973年・1974年500ccクラス連覇
ジョン・サーティース イギリス 2003年7月10日 1958年〜1960年の500ccクラス3連覇を含む4度の500ccクラス王者
2輪と4輪の最高峰で王者となった唯一の人物
加藤大治郎 日本 2003年10月4日 2001年250ccクラス王者
2003年レース中事故死、#74は永久欠番
エディ・ローソン アメリカ 2005年7月9日 4度の500ccクラス王者
ジム・レッドマン ローデシア
(現ジンバブエ)
2007年7月14日 250ccクラスと350ccクラスで6度のクラス王者に
ヤルノ・サーリネン フィンランド 2009年7月22日 1972年250ccクラス王者
1973年レース中事故死
ケーシー・ストーナー オーストラリア 2012年11月11日 2007年スペンサーに次ぐ若さで最高峰クラス王者獲得
2度のMotoGPクラス王者
マルコ・シモンチェリ イタリア 2014年2月3日 2008年250ccクラス王者
2011年レース中事故死
ニッキー・ヘイデン アメリカ 2015年10月17日 2006年MotoGPクラス王者
アレックス・クリビーレ スペイン 2016年6月3日 1989年125ccクラス王者
1999年500ccクラス王者
フランコ・ウンチーニ イタリア 2016年9月9日 1982年500ccクラス王者
ケニー・ロバーツJr. アメリカ 2017年4月23日 2000年500ccクラス王者
初の親子2代最高峰クラス王者
マルコ・ルッキネリ イタリア 2017年6月4日 1981年500ccクラス王者
ランディ・マモラ アメリカ 2018年4月22日(予定) クラス王者未経験者初
500ccクラス4度のランキング2位

*1:4輪のシャーシビルダーに相当

*2:ミッションを含む場合。エンジンのみの場合は1万5千ユーロ

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