そうだろう、JK

昨日は梶谷懐先生の記事をリンクしましたが、今日は川島真先生の記事です。日経BP、いいなあ。
こちら

川島:忘れてならないのは、日米安全保障条約とは、(軍事衝突が起きた時に)まず日本が防衛をすること。それがあって、ようやく米軍は出ていくことになっているということだ。何もないうちに米軍が一緒に戦争に出たりはしない。
 かつ、日本から(先制的な軍事行動などを)やってはいけない。あくまで相手国が現状を変える行為をしてきた時に米国も対応できることになっていることも見落としてはいけない。あくまでも主体は日本にあるのである。

「現状維持」の「現状」をより日本に有利に設定する努力をすべきだ。その際、2006〜2008年の間に行われた過去の交渉の過程と日中間のこれまでの合意内容を忘れてはいけない。

あんまり突っ込みどころがない、というか「常識的に考えて、そうですよねえ…」としか言いようがないというか。ツッコみどころがあんまりなくて、むしろつまらないというか。
とくに、日米同盟で、日本が自力でいろいろやらないといけないということをちゃんと指摘してるの、いいですよね。

ところで、川島先生って民国期(49年まで)の中国外交がご専門だと思ってましたが、いろいろご発言されるんですね。東大の先生は教養のほうでも大変だなあ。というか、ホントはこういうのって法学部の先生がやるんじゃないの?

オトコの人身売買

今日も昨日も日経BPは頑張っていますね。たまーに、本紙同様、なんだこれ、経営者の自己満足じゃないか、みたいのもありますが、基本的には色々興味深い話が出てて、勉強になります。個人的には、日経のスポーツ欄、嫌いじゃないし。

現在(11月6日午前中)のアクセス数一位も、大変意義深い記事です。
性風俗産業に潜む「人身取引」という闇

特に日経なんて、オッサンばっかりが読む媒体なわけで、読者層は性風俗産業の消費層とかぶるでしょ(偏見があることは認めますが)。そこでこういう女性の人身売買を巡る話をグイグイやっていく意味は結構あると思うんですよね。

ただ・・・、

藤原:詰まるところ、まずリアリティーを持つことが大事だと思っています。男性には、自分の親戚や、娘さん、妹やお姉さんが、人身取引の被害に遭ったらどうかと想像していただくと、きっと意識が変わると思います。

この部分は納得いかない。リアリティーというか切実に考えるには、家族ではだめです。自分自身がその被害にあう可能性があるのだということを男性一般に意識させるべきだと思います。家族は、ある種、所有物にすぎないので、自分のものだけが守られていればまあいいや、いざとなれば切り捨てればいいし、となりがちです。家族が被害者となりうる、だけではだめなのです。自分だけがかわいいのがこの世のナライですからね。家族とか割と他人ですよ。

実際、成人男性だって、性的目的のために商品として取引することは、不可能ではない、というか現在の地球上に存在しているわけですからそこと連続性があるのだ、ということにしていかないと、結局は思いありある家長の下で良家の子女だけが守られるパターナリスティックな方向にしか行かないように思います。むしろ、家長がいバル的な方向になっちゃったり…。

もちろん、全部やるのは無理なので、たとえば性的な目的にかかわる主に女性の人身売買から切り込むのは、有効ですよね。そこで、とりあえず「あなたの家族だって被害者になりうる」というライトなところから行くのは戦略的にアリだとは思います。
それでも、もっと今そこにいるジジイやクソ親父どもが縮みあがるような話を強気に突き付けていかないと、悲しい話は減らないような気がしますね…。
ヤクザが借金背負わせて売春させるのとかだって、かなりえぐいぜ…。全然関係なくたって、この女衒、ホントに最終処分してやりたい、と思うもん…。

ま、この話に限らず、途上国や先進国のスラムで発生する臓器取引を目的にした人身売買・誘拐のほうはもっとエグイので、そっちもナントカしないといけないんだけどねえ。ダルマがそこそこライトなんじゃないかくらいエグイという。でも、あんまりエグイ話ばっかりだと、引かれちゃうんだよな。難しい…。

【念のため】これ誰が読むの?【反語ではありません】

加藤の乱、まだやってんすね…。
でも、下のツイートで紹介されてる記事、興味深く読みました。

しかし、これ、本当に純粋な疑問なんですが、この記事、だれが読むんだろう…?どのあたりが読者なのかな。日経中国語版だし…。むしろ、中国語が分かる日本人だったりして…。
たとえば、田中慶秋玄葉光一郎を取り違えてることを書いて、どれくらいの人がニヤリとするんかな、と。
よほど日本のニュース見てないと、おもしろくないと思うんですよね…。というか、たとえばフジの朝のニュースで、“りこっきょー”と“がこっきょー”を取り違えたとして、どれくらいの人がにやりとするんかなあ、と…。(ちなみに、私は絶対に気づかないと思います!)

もちろん、「それぐらい調べとけ」、っていうメディア批判であることは百も承知してますけどね。アメリカのリベラルがブッシュを嗤う、みたいな。

著者はちゃんとした知日派だそうですが、そういうちゃんとした人ってどれくらい必要なのかな…、なんて思っちゃいますね。いや、結局、JJ大先生みたいのが1人いりゃ、一般的には十分、なんじゃないでしょか…。ほら、日本のイタリア人タレントって、みんなおんなじようなイメージじゃないですか。でも、ホントはベルルスコーニみたいのから、モンティまで、いろいろいるだろ、と。つか、イタリアって、むしろ赤い旅団の国だろ、って思うっちゃうんですけど(年がバレる)。

ああ、でも中国で、CCTVをバカにするみたいな層には、よくわからんけどこういう記事があったら、読まれるのかなあ。そうすると日本じゃなくてもいいのか。いや、正直、日本もよくわからんが、中国の電脳空間もよくわからん。

中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない

中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない

オトコも大変ねえ

http://bit.ly/PdIer4

ハゲハゲ言い過ぎや!
ついでにグーグルさんに、ハゲ画像について聞いてみた結果、結構な惨劇でした…。オトコも大変ねえ…。

そういえば中国ってハゲがあんまりいねえな、と思っていたら、こんな記事を発見。

http://bit.ly/kHEBJy

そうなんですか…。

ハゲ、いないわけじゃないんですよね。毛主席とか。でも、日本とかに比べて、生え際の防衛線が強靭な気がするのですよね。頭頂部がどうかはあんまり気にしたことがないのでよくわかりませんけど。まあ、だからどうした、という話ですが。

デムーロ最敬礼の続報

今年の天皇賞(秋)で優勝したエイシンフラッシュ号に騎乗していたミルコ・デムーロ騎手が、観戦に訪れていた天皇陛下に対し、下馬して敬礼した件ですが。
まーだ、細々と拡散されてる模様。拡散ってほどでもないか。ぽつぽつといわれてるくらいですか。

これがもう一つの震源地か…。まるで自分の意見の様ですなあ…。元ツイートの立場なし。まあ、「自分のオリジナルの意見」なんてのはこの世には存在しなくて、どっかで誰かが言ったことをチョイチョイ改変して「自分の意見」にするのが世の常ですがね。

こんな感じで、プチ祭りもあったわけですが。
http://bit.ly/Svtlga
しかし、もう10日以上たつんだなあ。すでに「マイネルマーク(涙」をやった後には、太古の昔のような気がしてしまいます。

というわけで、15年ぐらいしたら別冊宝島『競馬読本』に乗りそうなテキトー・エピソードになりつつありますな。これ。

あ、『競馬読本』ってもうないの?

今あることは、昔あったこと

痛快でありますな♪

(追記:と思ったけど、そのラジオと社会学者は実現するのかしら…。いかにも言いそうな感じだけども…)


その気のある方は、こちらもどうぞ

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股割れズボンで義兄弟

おお、そんな義兄弟が!
カイタンクー(こんなの:有点黄的!)で義兄弟!それはすごい…(ゴクリ

というか男だけなんですかね、これ。なんか昔女性同士の義姉妹が結婚しないとか何とか…。なんだっけ、まあ、いいか。

それにしても、カイタンクーで義兄弟…。いや、衝撃的…。複数の成人男性が、カイタンクーで血酒を酌み交わしたり…、しないよね、さすがに。なるほど、飲めなくても、できるんだな、これ。

しかし、それぞれ相手の親に縫ってもらう、って結構大変そうな気がしますね。18世紀の親兄弟家族なしで、独り身でふらふらと辺境に来て、義兄弟ってのとなんだかすごく違う感じで、21世紀だなあ、と感じ入っています。Chinanews21さん、どうもありがとうございます。

そうそう、まさにまさに、今後は共産党というか中華人民共和国が秘密結社じゃなくなっちゃうので、個人的に結社をつくるというか、疑似家族を作ってネットワーク形成して、生き延びようぜ!という感じになるんでしょうね。なんで疑似血縁なのか、というのは謎ですが。いや、むしろそこがミソか。同郷とか同年は捏造しずらいもんな。それにしても、カイタンクーか…。う〜〜〜む…。中国、奥深い…。



中国の秘密結社 (講談社選書メチエ)

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マジ名著、ぜひ再刊を!メチエは面白いのがいろいろあるんだよな〜

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それにしても、なんでこれがアマゾンで引っかかってくるのか、不思議…。

中国地下社会  第2巻晩清秘密社会巻(中国語)

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  • 作者: 秦宝琦,晩清天地会、拝上帝会太平天国、上海小刀会、青{邦/巾}、青蓮教、真空教、辛亥革命期の両広天地会や浙江会党等の各会党等、晩清期の秘密結社の設立と変遷、背景等を詳述する。
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