特別な1日  

-Una Giornata Particolare,Parte2-

大工よ、ヒマワリを空に高く上げよ:9.21大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議

上海に出張している人に、現地の反日デモの状況を聞いてみた。実際にデモが行われた広場を自分の目で見に行った彼によると、『デモ隊は当局のバスで運ばれてきて、警察が指定した場所で暴れていた』そうだ(笑)。
それが全てだと思わないし、上海や北京のような大都市と地方部では話が異なるのかもしれない。だけど大まかなストーリーとしては、『官製のデモが、多少コントロールが外れてしまった』というところだろうか。
                              
今回の騒ぎが中国として得だったのか損だったのかはボクにはわからない。が、野蛮とか幼稚とか(否定はしないが)、そんな単純に決め付けられるような話だとは思わない。
今回の騒ぎの直接のきっかけを作った責任は間違いなく日本側にある。日経その他でも報じられたように、中国共産党の指導部交代を間近に控えたこの時期、APECで15分の立ち話とは言え、胡錦濤が野田に直接メッセージを出した翌日に尖閣買取の閣議決定をしたのだ。そりゃあ、誰だってケンカ売ってんのかと思うだろう(笑)。ただでさえ共産党内部で習近平が一時期姿を消すくらいの権力闘争をやっている微妙な時期だ。相手の面子とか事情とかを考えられないというのは、総理大臣も外務省も『無能』としか言いようがない。
もともと実効支配しているのにわざわざ買取を持ち出して中国を挑発した石原慎太郎、外部環境を全く考えずに自分勝手な論理で物事を進める野田、今回の騒ぎを引き起こした責任はどう考えても日本の無能な政治屋どもにある。いざと言うときはすぐ逃げだす石原はともかく、『責任を取る』が口癖の野田佳彦はどう責任をとるつもりなのか。
                                             
結局 迷惑を蒙るのが一般の人たちだ。官製デモとは言え、中国に居る日本人は家族を帰国させた人も多いようだし、沖縄の漁民も迷惑だろう。中国の人だって進出した日本の工場や商店が止まれば困るのだ。どうかこれ以上 日中の普通の人たちが、バカな政治屋どもにのせられませんように。
                                    

愛読させてもらっているcangaelさんの昨日のブログに福島の子どもたちの甲状腺検査の記事があった。「イムジン河」ものがたりと「福島県民健康管理調査」 - 四丁目でCan蛙何か意図があるのかないのか、福島県9・11(!)に発表した。当然マスコミでは殆ど取り上げられなかった。今 福島の子どもたちを国の責任で疎開させろという訴訟が起きている#脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)福島県や山下俊一は問題なしと抜かしているが、のう胞や結節(しこり)が発生した子どもが昨年に比べて確実に増えている、この結果は大人はよく考えなきゃいけないんじゃないか。
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24809


今週も『原子力規制委員会の人事』や『原発ゼロの骨抜き化』など、ふざけたことがあった。この国の政府と言うものは一部の独占企業やアメリカの利益は代表しても、国民の利益を代表する気はないらしい(笑)。これだけひどい民主党だが、自民党はそれ以下ってところがやるせない。
                                                                 

でも、黙ってると黙認したことになっちゃう。ということで官邸前へ(笑)。9.21大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合
今日のデモは43都道府県99カ所で予定されているそうだ。原発なくせ 列島各地/あす官邸前行動最近一ヶ月の動きを見てみると、こんな感じだ。

8/31:40都道府県80箇所
9/7 :40都道府県82箇所
9/14:41都道府県87箇所
9/21:43都道府県99箇所

*『赤旗』(笑)の記事から拾いました
                         
7月頃 抗議が全国40箇所に広がって驚いたのを記憶しているが、今はそれどころではない。抗議活動に対するマスコミの扱いは減っているが、実際は違うようだ。政府や独占企業のごり押しを黙認したくない人は全国に居るってことだろう。 今日の参加者は官邸前1万(それくらいしか入れないように警察が規制している)、国会前1万5000人くらいの2万5000人くらい、延べで3万人と言ったところか(主催者発表4万人)。先週より少し増えた。
                                              
地下鉄の駅を降りると先週に引き続いて、幸福の科学が街宣をやってやがる。しかも若い女性ばっかり(笑)。ボクは女性には甘いが、さすがにムッとする。宗教とかいいながら自民党の手先をやってるのを少しは恥ずかしいと思わないのか。キミタチ、草加より酷いぞ(笑)。通りかかると、やたら豪華で分厚いパンフレットを手に水商売の客引きのように寄って来るが、中指を立てて追っ払う。

文科省前。子どもたちの疎開を訴える人たち。山本太郎がスピーチした直後。

                          
相変わらず官邸前の車道には抗議の人たちを目隠しするように当局のバスが並んでいる。中国のようにデモ参加者をつれてきたんじゃないよな(笑)。
最初は官邸前へ。夜が更けるのも早くなったなあ。
バリケード代わりのバス

●今日も始まる。


●自転車で抗議する人。坂に差し掛かってスピードが落ちると、皆からがんばれ〜という声がかかる。

●最前列あたり


                                       
いつも書いていることだが官邸前の雰囲気は本当にいい。楽しい。参加しているのは一般の人ばかりで、会話を聞いていると今日始めて来た、という人が案外多い。バカ民主党の体たらくに腹を据えかねた地方の人が結構きているのだと思う。
列の中から挙がる声も熱い。集団、団体行動大嫌いなボクだが、この列の中に居るのは悪い気持ちはしない。そうやって声を挙げていると、田中康夫が現れて『田中(俊一)は止めろ、田中はダメだ〜』と言いながら風船を配っている(笑)。列の中から失笑と『ありがとう』という声が起きる。彼の風船も官邸前の良い雰囲気作りに貢献度大だ。
●座りながら抗議する年配の人

●傘を差して抗議する人(笑)

                                        
今日も規制庁準備室がある経産省別館前で役人の残業の邪魔をしてやろうとおもったら、六本木へ移転してやんの。さては逃げたな(笑)。そこで国会前へ回る。こちらは毎週来ている人が結構居るなあ。座りながらまったりしていたり、ブブセラを吹いたり、忌野清志朗の反原発ソングをかけたり、思い思いに意志を表明している。

●今日の国会前


●自転車の人たち


                                     
しばらく国会前で声を挙げていたら、また田中康夫が現れる。神出鬼没で黙々と風船を配る姿はマジで偉い。と同時に彼の風船の配り方が以前よりスムーズになっているのにも気がついた。抱えていた風船をあっという間に配り終えて、移動していった。
●康夫ちゃんのピンクのワイシャツ

                                     
あんまり写真に写ってないけど、今日は子供連れが結構居た。最近は足元が暗いしフラッシュ焚くとびっくりしちゃうだろうから、ちっちゃい子どもはあんまり写真に写せないんだよ(笑)。
子どものときからデモに参加したこの子達は将来どんな大人になるのだろう。見よう見まねで『再稼動反対』とか言っている子も居る(笑)。まだよくわかんないんだろうけど、しっかりした大人になってくれるといいな。大人の端くれとして、ボクはこの子達に申し訳ない。


●ファミリーエリア

●赤ちゃんを抱いたお母さん(真ん中やや左)

●夜に咲くヒマワリ