文化系女子

一昨日書いたエントリで取り上げたコレを考察。はてなでもかなり新しいキーワードみたいですね。
そもそも、ちょいと文学、或いは芸術やる斜にかまえた女子というと、今読んでる「葬送」のジョルジュ・サンドなんかも文化系女子っぽいし、ボーヴォアールなんかもそれ系っぽい。フランスにはそういう女子が沢山いそうだ。5月革命の頃の、所謂、ビート族やモッズな女性達ってのは文化系女子っぽいね。
団塊の世代辺りの、上記の人々の本を読んじゃうような女子もそれ系だろう。当時はハプニングとか流行っていて、怪しげな劇団などに参加したり、マルエンについて熱く語る文化系女子がいたりしたと思う。オノヨーコもそれ系か?彼女のような極端なカリスマはともかく、なんちゃってサヨクな女子は文化系女子が多かったと思われ。
次のフォーク世代ともなると、いるかとか聞いて陸奥A子のごときメルヘンな漫画が好きな文学少女ってのがいたけど。それはどうなんだろう?
我々の世代なら、ニューアカとか読んでる女子がそれに相当するか?カウンターカルチャーとしてのポストモダン思想書なんか小わきに抱えていたりするようなのがいた。中沢新一とか、浅田彰とか読んでいる。そういえば「構造と力」ってはじめに聞いた時、或る一人の農民とその飼い馬の物語かと思っちゃったよ。
かなりとんがってくると、ピテカントロプスでくだまいていたり、ニューロマンティックな音楽を聞いて、流行通信やiDの読者でニューヨークのアートシーンについて語るってのがいたな。あと「夜想」なんて怪しげな雑誌を買い、澁澤を読む系。青土社国書刊行会白水社の本率が高い。これも文化系女子に含まれるのか?
現代は、どうもカウンターカルチャーといっても前の時代のアングラ的なイメージが少ない。明るくカウンターカルチャーだな。団塊や少しあとの時代のアングラってほんとにアングラな印象があるんだけどね。
しかし、文化系女子っていうのは、例の定義に照らすと、例えば冒頭にあげたようなサンド夫人やボーヴォワール、あるいはオノヨーコのごときカリスマを持っているというよりもっとへたれな印象があるようだ。有象無象というか。
しかしいったい誰が?何故?どうして?定義し始めたんだろう?
それ以外の対立として、体育会系女子とか、或いはふつーに芸能ネタを愉しみ、女性誌を買い、有名どころのブランド物を漁ったり、或いはディズニーランドにいくのが好き♪という女子は入らないみたいっすね。

■■
どうも調べたら、文化系女子の元祖は吉本ばななだそうだ。なるほど。

◆◆(学び中)
どうも、文化系女子とは、非モテ、モテといった文脈から出てきたようです。非モテな男子が文化系女子に萌える。。という図式があるようですね。要するに文学少女は落としやすいかも〜。とか、ジャニ系とかちょっとちゃらい派手目の女子には引くというか、非モテだけど色々話を聞いて欲しいというような寂しい殿方は、思考型の女子なら話を聞いてくれるかも?という淡い期待を抱いているのか?共通項の話題もありそうだし・・という感じなんでしょうか??
しかしである、文化系女子は自尊心が高そうで、ツンデレ率も高そうである。昨日挙げた、非モテなことを訴えている、実ははてなブックマーカーにはモテな、モキュな顔文字のutsutsuさんが指摘したようなやな女である。どうもツンデレ萌え>文化系女子萌えという構造はありそうですね。
しかしサブカル度に反比例してモテ度は下がるかも。
そういえば現代のアングラ的なサブカルというと、ゴスで自傷系なメンヘル系女子も文化系女子か?
・・・・・・・・まだ、掴めん。難しいぞ。
◆◆
で、ダ・ヴィンチが、萌え属性というか、モテ的な存在としての「文化系女子」を語るってのは、もしかしたら単に「読書する女はモテる」→「本を買え」って、コトだったりね。「映画見ろ」てのもあるか。