だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090518@市民?国民じゃないのね

 

麻生首相ぶら下がり詳報】『市民目線』の民主党…「市民?国民じゃないのね」(18日夜)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090518/plc0905182000010-n1.htm
麻生太郎首相は18日夜、代表選を終えて新執行部の体制ができあがった民主党について、「安全保障の問題、財源の問題。政権担当能力を言われるなら、この2点は避けて通れない」と述べた。首相官邸で記者団の取材に応じた。ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

新型インフルエンザ】
ーー新型インフルエンザだが、兵庫、大阪で感染者数が130人あまりとなり、学校の休校など社会生活への影響も大きくなってきている。大阪府橋下徹知事から「国として弱毒性(のインフルエンザ)を前提とした方針を出してもらいたい」という要望もあがっているが

「このH1N1っていう新型のインフルエンザの内容、細目については、まだきちんとした解明が終わっていないと、私自身は理解をしています。少なくとも今日本では、死亡者はおられない。幸いにして亡くなられた方はおられない、というのが現状です」

「いろいろ病気をお持ちの方が、この新型インフルエンザにかかると、悪くなる、重篤化するという確率は否定されていないという今の現状においては、対応を『弱毒性だから』『低毒性だから』といって、ただちに変えるという気持ちはありません。いずれにしても、今の状況をきちんと見極めたうえで柔軟に適切に対応していくことだと思いますが」


民主党新体制】
ーー民主党だが、今月27日に鳩山由紀夫新代表と首相との党首討論が調整されている。鳩山代表は「官僚目線の麻生政権」と「市民目線の鳩山民主党」…

「何目線?」

ーー「官僚目線の麻生政権」と「市民目線の」…

 「市民? はい。国民じゃないのね」

ーーはい。鳩山民主党の対決の姿を示したいというが、どう向き合っていくか

「『国民目線』『市民目線』といわれるんだったら、やっぱり市民の気持ち、国民の気持ちとしては、小沢(一郎)代表代行になられてますけども、小沢さんとの金の話っていうのが一番国民としては聞きたいところじゃないんですかね。そういった意味では、民意と民主党の話、少しねじれがあるかなぁと思いますね。今の話を聞いただけで、あなたの話だから正確にはわかりませんよ。だけど、今の話だけをうかがえば、そんな感じがします」

ーー小沢前代表が代表代行として執行部に残ったが、西松事件を含めた総括を示せていないとの考えか

「私自身はそう思っていますけれども。御社の世論調査でもそうなっていません? 各社、そうなっているように、僕は側聞してますんで。正確にどういう内容か知りませんが、『説明が足りていない』という答えの方が多いと。かなり多いというように聞いています。民意としては、そこらのところの説明がキチンとされないと、何となく、国民目線というのと、何となくチグハグな感じがします」


【各社の世論調査
ーー世論調査だが「首相としてふさわしい人物」という調査項目で、鳩山新代表が麻生首相を上回る結果が出ているが、どう受け止めるか

「どう受け止めているか。あの、鳩山党首のお話は、これまた極めて短い話でしか聞けなかったんで、もう少しいろいろ説明をしていただくと、われわれとしても対応の仕方があります。この間の短い話の中だけでいきますと、『消費税の論議はしない』と言っておられました。で、われわれは少なくとも財源というものを長期的に考えたときには、少なくとも社会保障の問題等々、少子高齢化のなかにあっては避けがたい。そう思っています」

「従って、この社会保障の財源を考えたときには、長期的に見た場合、消費税を充てるというのがわれわれの基本的な考え方です。その前には、景気をきちんと良くしておかねばならん。色々なことを考えていますよ。『そういう財源の問題がいかがなものかなぁ』というのが一点」

「少なくとも、一国の責任を担われる場合においては、安全保障の問題っていうのは、今の朝鮮半島の話を含めていろいろ問題だという意識はかなりの方がお持ちだと思います。その安全保障の話については、これまでは少なくとも、民主党の対応を見てれば、国際貢献含めて、ソマリアの対応はよく分かりませんけれども、まだ。少なくとも、インド洋の給油も反対ということでした。また、日本の防衛は少なくとも、第7艦隊だけいれば十分と言っておられた方が代表代行におられます」

「色々な意味で、安全保障の問題、財源の問題。この2つだけは、党首としてそれぞれのお考えがあるんだと思いますんで、その点はわれわれとしては、どちらが政権担当能力ということを言われるのだったら、この2点は避けて通れない問題だと思ってますんで、ぜひ、論議をさせた上で、国民の方々に判断をしていただきたいと思っています」


日本郵政の人事】 
ーー日本郵政の人事の関連だが

日本郵政、はい」

ーー今日、取締役を選任する指名委員会が、西川善文現社長の続投で一致して、取締役会に提案することを決めた。一方で、選任の決議には、総務大臣の許可が必要だが、鳩山邦夫総務相は西川社長の経営を厳しく批判しており、難航も予想されるが

「僕の所管外のことを言わせようとしておられるわけですか?」

ーー一応、政府も株主ということで

「あのー、少なくとも、その話は、鳩山総務大臣が担当だと思いますんで、鳩山総務大臣の下できちんと整理されてあげてこられた上で、私の方の話になるんだろうと思います」

20090314@ソマリア沖・アデン湾派遣艦艇出港行事


海自護衛艦2隻が出港 海警行動で初の海外派遣
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031401000031.html
ソマリア沖の海賊対策で、自衛隊法に基づく海上警備行動が発令されたのを受け、海上自衛隊護衛艦「さざなみ」(4、650トン)と「さみだれ」(4、550トン)が14日午後、広島県呉基地を出港した。

これに先立ち同基地で行われた式典で、麻生太郎首相が派遣部隊に対し「困難を伴う新たな任務だが、困難を乗り越えて海上交通の安全が確保されると確信している」と訓示した。

海上警備行動による自衛隊の海外派遣は初めて。2週間余りでソマリア沖に到着し、4月上旬から日本関連船舶の警護任務を開始する。

政府は新法「海賊対処法案」の早期成立を目指し、成立後は活動根拠を海上警備行動から新法に切り替える方針。

2隻の護衛艦には計約400人が乗り、それぞれ哨戒ヘリコプター2機と高速ボート2隻を搭載。海賊の身柄拘束に備え司法警察権を持つ海上保安官を4人ずつ配置したほか、海賊船への射撃などに当たるため海自の特殊部隊「特別警備隊」の隊員も乗り組んでいる。

防衛省の実施要領などによると、海賊が多発するアデン湾の東西に護衛艦と民間船舶の合流地点を設け、船団の前後を護衛艦が挟み、哨戒ヘリで警戒しながら約2日間で通過する。

海上警備行動での警護対象は日本船籍、日本人、日本の荷物を運ぶ外国船などの日本関連の船舶に限られ、防衛省国土交通省を通じて警護希望を取りまとめる。


ソマリア沖派遣の護衛艦2隻が呉基地から出港 麻生太郎総理が訓示
http://www.jimin.jp/jimin/daily/09_03/14/210314a.shtml
麻生太郎総理は14日、海上自衛隊広島県呉基地を訪れ、ソマリア沖での海賊対策として派遣される護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」の出港を見送った。

出港式で麻生総理は現地に赴く海上自衛隊員・海上保安官を前に「危険と困難が伴う新たな任務だが、困難を乗り越え、船舶の安全航行が確保されると確信している。任務を果たし、全員無事に帰国することを心から祈る」と訓示した。

今回の派遣は、海賊対処法(新法)の成立に先立ち、当面の緊急的措置として自衛隊法に基づく海上警備行動によるもの。浜田靖一防衛大臣は13日、閣議決定を受け海警行動を発令した。護衛艦2隻は4月上旬には、同海域で日本関係船舶などの護衛を始める予定。


ソマリア沖・アデン湾派遣艦艇出港行事における内閣総理大臣訓示(聞き取りのまま)
http://www.mod.go.jp/j/photo/pdf/20090314b.pdf(PDF:92K)
派遣部隊の出港に当たり、一言申し述べたいと存じます。

本日、諸官は、日本から遠く一万二千キロ離れた、ソマリア沖・アデン湾に向けて、出港します。諸官が対応する任務は、海賊行為「人類共通の敵 」であります。また、貿易に多くを依存する日本にとり、国家存立の生命線を脅かすものでもあります。

近年、ソマリア沖・アデン湾で、海賊事案が急増しているのは周知の事実です。国連安保理決議を受け、国際的な対応が、すでに各国で、始まっており、日本も、積極的な対応が必要であることは言うまでもありません。この海域には、年間二千隻を越す日本の関係船舶が通航しています。日本企業の船舶への被害のみならず、日本人が人質に取られた事件もすでに発生をしており、新たな被害の発生が懸念されるところです。日本の人命及び財産を保護するということは、政府の最も重要な任務の一つです。

こうした責務を果たすため、昨日「 海賊対処法案 」、を閣議決定したところであります。政府として、その成立に全力を尽くします。法案成立までの措置として、海上警備行動により自衛隊を派遣することとしました。

今般、派遣される諸官の任務は、海賊行為を防止することであり危険と困難が伴う新たな任務であります。また、気候や風土、言語や習慣も大きく異なる環境の中で、任務をなしとげてもらわなければなりません。

私は、困難に対処すべく、厳しい訓練を行ってきた諸官、強い使命を持って出港する諸官を、誇りに思っているところです。心から敬意を表するとともに、深く感謝の意を表します。

今回の任務には、海上自衛官海上保安官の協力、政府と船舶関係者の協力、そして、日本と各国との連携という、これまでにない、大きな特徴があります。私は、こうした協力と連携によって、困難を乗り越え、日本を含む各国の船舶の安全航行が確保されていくものと確信をしています。

最後に、海賊対策の取りまとめに尽力された、与党の関係者、船舶関係者をはじめとする、多くの方々に深く感謝をします。

そして、ここにご参列しておられる留守をあずかるご家族の皆様には、不安な点もあるとは存じますが、ご安心していただけるよう、政府として、全力を尽くしてまいりたいと思います。
諸官が、任務を果たし、全員無事に帰国されることを、国民とともに、心から祈念し、私の訓示と致します。


平成二十一年三月十四日
内閣総理大臣麻生太郎


ソマリア沖・アデン湾派遣艦艇出港行事(平成21年3月14日(土) 於:海上自衛隊呉地区)
http://www.mod.go.jp/j/photo/2009_1-3.html#somaria


<関連>
20090314@寒い[2] 海自ソマリア出港行事後のぶらさがり会見
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100110#p2