智の木協会活動報告

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智の木協会創立5周年記念特別シンポジウム レポート

智の木協会創立5周年記念特別シンポジウム レポート
平成25年11月18日(月)15時00分〜17時00分
於:大阪富国生命ビル4階 【社団】テラプロジェクト Aゾーン
             司会:智の木協会 事務局長 小菅喜昭氏




開会のご挨拶:智の木協会 特別顧問 山本幹男氏

 参加のお礼を述べられた後、智の木協会設立の経過を説明されました。原点は、2005年開催された愛知万博市民パビリオンで、小林代表幹事の「植物を活用した生活づくり」に関する講義であり、その理念を基にしてこの活動がスタートし、2008年5月4日みどりの日に智の木協会は設立されました。理事長の豊田先生、小林代表幹事を中心とする大阪大学の先生方、コクヨ(株)、月桂冠(株)、富国生命保険相互会社の3企業とでスタートし、その後、多くの方々の賛同を得て、現在は25社、約280名の個人会員に広がっていることを説明されました。
 また、鳥取県智頭町と大阪市北区地方公共団体はじめ様々な分野の方々の賛同を得て参加していただき、智の木協会の裾野が広がってきた形で設立5周年を迎えられたことへの感謝の意を表されました。
 続いて智の木協会が、地球温暖化が懸念されている中、緑豊かで和やかな生活空間や都市環境作り、植物の持つ多様化機能を生かした活動を展開することを目指しており、その思いのもと、これまでシンポジウムを5回、ワークショップを7回、ほぼ毎月イーヴニングトークを開催、グリーンツーリズムも過去4回実施していることを説明されました。
 植物を生かした子どもたちの豊かな人間形成を育てる「植育」が出前植物科学教室の形で、箕面市彩都の丘学園、茨木市彩都西中学校で行われたこと、また、豊中文化幼稚園でクリスマスツリーの製作支援を行ったことを報告されました。植物を育てることの喜び、活用、鑑賞の楽しさを子どもの頃から体験することが新たな社会性作りの一助になればと期待を込めて話されました。
 〔社団〕テラプロジェクト(理事長:小林昭雄氏)についても次のように紹介されました。「植・食、健康をテーマに市民参加型産学連携活動を進め、現在8社が賛同して情報発信、新商品開発などを行っています。智の木協会と一緒にご利用いただき、ご意見・ご感想をいただきたい。そのことにより新たな情報が生まれ、発展につながり“智のサイクル”をまわすことができるようになります。」
 最後に、「智の木協会の活動が会員の皆様方のお役に立ち、地域社会に貢献できますよう今後も努力していきたい」と抱負を述べられました。



智の木協会のあゆみとこれから:智の木協会代表幹事 小林昭雄氏

 これを機会に過去5年間を振り返り、また、これから5年、10年先新しいあゆみの布石になればと、設立までの経緯、パンフレット、HPの紹介、智の木協会の組織など、詳細にわたり熱意を込めて話していただきました。
 パンフレットに謳ってある「取り組む事例」の中では、この5年間でかなりの部分を実行してきていることを報告されました。その他の事例についても、徐々に達成できつつある状況を説明され、今後、智の木の基に知恵者が集まって語り合う「智の木クラブ」的な要素が高まるのではないか、と展望を話されました。




講演Ⅰ 智の木協会 理事長 豊田政男氏
座長:智の木協会 理事 川戸章嗣氏

 講師、智の木協会理事長豊田政男氏について「大阪大学名誉教授、現在、(独)科学技術振興機構 科学技術システム改革事業のプログラム主管を務めておられます。ご専門は溶接力学でありますが、本日は美について、人工美やものづくりについてもお話いただきます」とご紹介いただきました。


講演:「強さと美しさ:技術者の熱意ー未来を拓くのは意志・意欲ある若者ー」
 「材料には大きく2種類、自然に存在する石・木、抽出したもの、金属があり、つくるという立場から“美しい”という話をさせていただきます」と切り出されました。ものづくりに携わってこられた立場から「材料を活かして人工物という形にして社会に物を売り出すためには、生きた智が必要だということ、人工物の中にも美しい物が多くあり、そのことからものづくりについても話したい」と続けられました。
智の木協会については「安らぎのネットワーク、心の安寧、遊び心、知らなかったものを知る、自然との対話などの意味合いのもと集っていただければ」と話されました。

 設計による美しさと強さを求めたものの代表的な建物の一つとして「大阪富国生命ビル」を挙げられました。大阪富国生命ビルは、ドミニク・ペロー氏の設計によるものですが、小林代表幹事掲げる「グローイング ビル」のイメージにぴったりのものです。
 豊田先生のご専門は溶接であり、溶接とは過渡現象で定常でないということで、「異」を認めるということでもあり、そのことは「和」の原点であるとも話されました。小林代表幹事が“みどり”や“環境づくり”について工学的な見地から取り組んでいきたいとの理念を掲げた時、豊田先生に賛同していただいた根底には、先生が「自然や花が大好き」との思いをお持ちだったからだと感じました。
 「美しいものはたくさんありますが、見方にもよりますし、花として美しいの、集まって美しいもの、形として美しいものなどいろいろあります」と具体的なお話になりました。往々にして人は「美」とは、選ばれているもの、世界中の雄大な風景、自然こそ美しいと感じがちですが、先生はその事実も認められながらも人が造る美しさもあるのでは、と続けられました。
 「人工物の美しさについて、同じように物を造っても美しいかどうか、それは全体のバランスがとれているかどうかによるのではないだろうか。智の木協会で目指す“植育”とは全体とのバランスを目指しているものでは」と述べられました。外国では、街中に“色”や“憩いの物”を造ってあることを具体的に示されました。日本にはそのような例や考え方がないそうです。
 人工物の美しさの例として、石造物、木造建築、金属物、それぞれのものづくりの技術の高さについて説明していただきました。石の切り出し方、運搬方法、積み上げ方、つなぎ方など全てに先人たちの知恵と工夫があることを、ギリシャ建築を例にとって教えていただきました。ドーム建築の例としては、ビザンティン建築を示されました。「ものづくりは材料を活かすこと」として、木造建築とりわけ神社建築について構造を説明していただき、20年ごとに式年遷宮を迎える伊勢神宮、塔の例として興福寺五重塔など、柱は縦の繊維で収縮が小さく、壁は収縮して横を支えるなど計算し尽された建築方法を知りました。柱と壁では収縮率が約10倍程度異なるそうです。

 しかし、「五重の塔の心柱が実は地面に接しておらず吊り下げられています」というお話に、日本の木造建築技術の奥深さを知り「材料の特性を知り尽くし、計算されたすばらしい技術」と感心しました。
 金属物では大仏が紹介されました。奈良の大仏は銅が95パーセントと純度が高いので金メッキされ、鎌倉の大仏は純度が低い(銅が65パーセント)ため金箔を貼ったそうです。青銅器には鋳掛技術が使われており、様々な加工には材料の特性の影響が大きいことを学びました。
 最近、先人たちが色々工夫してきたことやものづくりが魅力と感じられない風潮になってきていることへの警鐘をならすべく、お話を続けられました。わが国のものづくりが活きるために、「三本の矢」の成長戦略では、実体経済を支える製造業を最初に強化しなければならない、と述べられました。製造業こそ金融グローバリズムからわが国経済を守る産業基盤になりえると。「今、100年に一度の産業構造の転換期であり、大事なことは組織の老化を避けることですが、会社の組織の老化は避けられず、以下の5項目が組織の老化をもたらす要因になっています」と話されました。

 ・大食:何でもかんでも、大きく資源を求める。

 ・おしゃべり:成果、成果で、累積的乱発。

 ・肥満:切捨てをしない(組織を新しく作る時、自然淘汰を待つしかない。なかなか淘汰できない)。

 ・生成能力の低下:新たなものが生まれない。

 ・硬化:硬直化、従来方式へのこだわり。


 今求められるのは、世界をリードするイノベーションによる人類社会への責任であり、

 ・「智」(特に暗黙智)を持つ人

 ・智を拓く意欲のある人

 ・成し遂げようとする意志のある人

 ・「あこがれ」を持つ人

 ・感動し、感受性豊かな人

 ・美しさを求める人

 以上の6項目を有する人、つまり、智の木協会に入ろうという意欲のある人こそイノベーションをもたらしてくれるだろう、こういう人に期待したいと述べられました。「智は力なり」ともおっしゃり、「私がやりますと手を挙げる」こういう人があれば、まだまだ日本は大丈夫と話され、結果、トップリーダーは「意欲ある人が力を発揮する環境を創ること」と結論づけられました。
そういう意味では、智の木協会は会員同士自由に学び交流していただく場であり、お互いに刺激しあい目的に向かって前進しようという意欲ある方々の集まりです。今後も高い智の基に多くの智を持つ方々に集結していただきたいと思います。

質疑応答:座長 川戸章嗣氏
Q.産学連携で若い人の意欲を削がないように心がけていますが、アドバイスをお願いします。
A.「相互浸透型」がいいと思います。企業側に何か問題が起こり、それについて大学へ相談に見え、問題を丸投げされた場合、簡単に答えを求められる場合はほとんどうまくいっていません。そういう意味でマッチングが大事です。

これからは私たちも「相互浸透型」を心がけたいと思います。





講演Ⅱ 鳥取県智頭町 町長 寺谷誠一郎氏

 

座長:智の木協会 理事 吉田茂男氏

 鳥取県智頭町長寺谷誠一郎氏は吉田先生と同世代で、若くして事業をなさっていましたが、「町長就任後は“みどりの風が吹く疎開のまち”をキャッチフレーズに、ダイナミックに取り組んでおられます」と紹介されました。
 吉田先生ご自身も6月、智の木協会主催の「森林セラピー体験ツアー」に参加され、そのご感想を次のように述べられました。「当日は雨でしたが、かえってしっとりとした美しい森林を醸し出して、強い印象を受けて帰りました。」
 そして、「あのバックグラウンドを利用して、智頭町に昔からある文化との調和を図りながら新しい活動を進めておられますので、これまでの経緯あるいは新しいお考えをお聴き出来ると思います」と講演者へバトンタッチされました。


講演:「お待たせしました!いよい田舎の出番です☆」
 田舎でお年寄りを相手に話をしているので、豊田先生のような高いレベルの話はできないと謙虚な口調で始められましたが、そこに智頭町全体を包み込むような寺谷氏の温かい人間性を感じました。

政治への関わり
 政治の世界には縁が無かったとおっしゃっていますが、平成9年、町長選挙が行われた際に、第三者的な立場でありながら町の将来を考えているうちに抜けられなくなり立候補されたそうです。結果、奥様のアドバイス、励まし、熱心なご支援があり、当選されました。「政策も何も無いのに当選してしまい、えらいことになりました」と当時を振り返られました。

智頭町の現状
 「町の93パーセントが山。昔、林業が良い時代だった頃は自分の山を見て自慢し合っていた町民でしたが、木材の自由化で外材が入るようになり、50年生の木で大根1本の値段になってしまい、やる気の無い町になってしまいました」と、閉鎖的になってしまった現状を説明されました。

智頭町の宝、石谷家住宅
 寺谷氏は智頭町にのみ存在する財産に目を向けられました。智頭町には山林王と呼ばれた石谷家の立派なお屋敷「石谷家住宅」(智頭町指定文化財、国指定重要文化財)があります。都会のビルの真似をすることよりも、智頭町にしかない宝、このお屋敷をテーマにして観光からやろうと宣言された寺谷氏は当主に直談判されました。初めは断られながらも「町民は誰も住宅のことを知らない。せめて5日間くらい一般公開していただければ」と請われたところ、奥様は寺谷氏の頑張りを認めておられ、当主に話を通してくださり了解を得られたそうです。思いは伝わりました。寺谷氏は「私はいつも困った時には女性が助けてくれます。1回目は家内、2回目は石谷家の奥様です」と簡単に話されましたが、やはり一生懸命現状打破の努力をなさっている姿が映っていたのではないでしょうか。
 一般公開の当日、小さな町に京阪神ナンバーの車が走り回り、行列ができ入館は2〜3時間待ち、中には不満で帰ってしまう人もあったそうですが、5日間で約15,000人が智頭町を訪れました。
 結果、現状を理解された当主が、7つある蔵のうち2つを残してあとは町に寄付してくださったのですが、町の職員達は及び腰、その上、財団を作るには基になる基金がなく、銀行へ相談に行っても「素人ですね」と断られた寺谷氏でした。そこに救いの神、当時の片山総務大臣夫妻の来町があったそうです。次の日、片山さんが総務省で知事に会い、これ以後観光というテーマで走り始め、町民の方々も同調して進んでいかれることになりました。

本物のリーダーを目指して
 最近では「自分が全責任をとるから、思い切ってやりなさい」と断言するリーダーが随分少なくなりました。寺谷氏は敢えて「本物の町長を追及していく」と職員に宣言されました。鷹の目になって高い所から遠くを見る、「これからは恐らく風は田舎に吹いてくる。」トンボの複眼で周りをキョロキョロ見ることによって「風が吹いてきた時に、どういうものをセッティングし、キャッチすべきか」が分かると続けられました。そして蟻になれば隅々まで見ることができるので、最終的には蟻にならなければと87全集落巡りを敢行されました。長年の町民の役場に対する不満を耳にしながらも、寺谷氏は今後「要求型」は認めず「提案型、協力型」に切り替えていく方針を打ち出されました。
まさに「行政に何をしてもらうかではなく、自分が何をできるか」の考え方です。スピードアップも図られました。

表札は「みどりの風が吹く疎開のまち」 「疎開」という言葉からのイメージで、当初は町民から大反対を受けたと話される寺谷氏ですが、「私のイメージする疎開とは、大都会、ストレス社会からエスケープできる町、深呼吸できる町です」と現代社会の谷間をカバーするシステムを構築されました。東日本大震災が起こり、限界集落と呼ばれている、住民の大多数を高齢者が占める地域に若い家族が3組やって来て、まさに「疎開の風」が吹き始め、高齢者の方々も子ども達の声を聞いて「目が覚めた!」そうです。智頭町が活気を取り戻すきっかけになったのです。

新しい事業の応援
 寺谷氏は疎開者の1人から「この地域で栽培されていた大麻を復活させたい」と相談を受けられました。大麻と言えば「栽培禁止植物」です。しかし、限界集落の高齢者の方々にとっては、繊維から洋服を作ったりした身近な植物だったのです。寺谷氏は人の真似ではない、「皆さんが忘れて置いていってしまった物全部かき集めて、それに光を当て他所に無いものを育てあげる」独自の政策を展開していこうとされている立場上、頭から反対はできず、大麻について学習されるなど奔走されることになりました。
 認可の権限は知事が持っており、結果認可され、60年ぶりに麻を蒸す桶ができ、その見学に全国から約200人集まり、製薬会社や企業からの問い合わせ等があり、地元の銀行も興味を持ち出したそうです。彼には「起業しなさい、町も絶対応援するから従業員を抱えるくらいになりなさい」と伝えておられるそうです。高いハードルを乗り越えた時にはインパクトがあります、放っておいても人が来る、銀行が動く、と寺谷氏。ストーリーが出来たということです。
 若者が移住してきて限界集落に住み、草茫々の耕作放棄地で老人から聞いた話を再現してみようと乗り出し、栽培し、実も採れたので、今後どんどん広げることを町として応援していっておられます。注目が集まり、NHK全国版で放映していくと約束されているようです。「若者のために、勇気ある若者を理解してやることが大切」と寺谷氏。

町民の知恵を借りる「百人委員会」
 為政者は「お金が無いからできない」と住民に言い、住民も仕方が無いと変に納得していることが多い現状に対して、寺谷氏は住民から知恵を借りることを考えられました。無いものは借りる。「この町は私のものではなく、皆さんのものですよ。だから、林業、農業、教育、福祉何でも興味があることに1年間喧々諤々色んな意見を出してまとめてほしい。その後、ヒアリングを行う」と提案されました。結果、すばらしいアイディアが出されました。いきなり予算をつけようとして、議会から反発もされたそうです。

森のようちえん 誕生 東京から母子が智頭町にやって来て住むことになり、お母さんの発した一言「こんな緑に囲まれた町で子育てできるなんて最高だわ」から寺谷氏は大きなヒントを得たとのこと。町民が“山林”と言っているのに対してお母さんは“森”と言ったことが心に残ったそうです。
 その後、園舎が無く、天候に関係なく森の中で子ども達が自由に伸び伸びと過ごす「ようちえん」が誕生することになりました。一般の幼稚園にはつきものの「〜〜してはいけない」という言葉がなく、泥んこになり、川遊びもオッケー、この様子をテレビ局が2年間撮り続けて放映したところ、大反響だったそうです。怪我をさせてはいけない、保護者の目が気になる、等々、自ずと禁止事項が増えるものですが、森のようちえんでは自然の中で自分で判断できる能力を身に付けていき、たくましく育つことを願って運営されています。東京、大阪など県外からの賛同者も増え、寄付をいただきながらの運営ですが、NHKが英語版で130カ国に60回放映したことによって、教育の原点がそこにはあるとセンセーショナルな話題になったそうです。

みんなで胸をはろう! 田舎というだけでコンプレックスを持ち下を向いている町民に対して、東京や大阪にはない「木」が智頭町にはたくさんある、これがきれいな水を作る、93パーセントの山林はダイヤモンドの原石、原石は磨けば磨くほど光輝く、と寺谷氏は「もっと胸をはろう!」と語りかけておられます。

森林セラピー 森を歩くだけでもストレスフリーになって健康を取り戻せる気がしますが、「セラピー」では、専門家から説明を受けたり心の鬱憤を吐き出したり瞑想したりすることにより、免疫力もアップすることが証明されています。セラピーロードは歩きやすく整備されていて、雨天でも森林セラピーは行われています。歩きながら身近で見る様々な植物にも癒されます。

智頭町まるごと民泊 3年間で40軒が登録した民泊。「セラピーで山歩きも楽しかったけど、民泊もいい」とリピーターが増えている現状を話されました。家族と同居していながら、なかなか会話の輪に入っていけない人が、民泊では同じ内容の話でも宿泊する家がかわれば新鮮な話として聞いてもらえるのです。泊まる人泊める側双方に刺激があるのではないでしょうか。

責任は全て自分がもつ覚悟が大事 「全ての責任は自分がとるから、と職員に話しています。智頭町の職員は積極的に外に出て積極的に動いてくれています。だから小林先生とも話ができるきっかけができたんです。これからは“田舎の出番”だと信じています。このような場所で話ができることを誇りに思います」と結ばれました。
 町長寺谷氏と職員の方々とはしっかり信頼関係ができていることを感じました。これからも智頭町はこの信頼関係に基づき、ますますの発展が期待できます。私たちも見守り、応援し続けていきたいと思います。

質疑応答:座長 吉田茂男氏
 「痛快なお話」としてお礼を述べられました。また、麻に関しては「学位を持っている研究者2人を世話することになり、警察に届ける必要が生じ大変でした」と話され、麻栽培で2人を紹介できることを伝えられました。


閉会のご挨拶:智の木協会 副理事長 黒田錦吾氏

 参加者、講演者の方々に智の木協会がシンポジウム、ワークショップ、イーヴニングトークグリーンツーリズムなど色々な活動ができ、5周年を迎え大きな集まりになったのは、日頃からのご支援の賜とお礼を述べられました。知恵のある方々に機会ある毎に色々な話をしていただいてきましたので「我々、結構知恵がついたのでは。この知恵を今後どう生かしていくべきか」これまでの知恵の蓄積が5周年という一区切りの後の活動の糧になるのでは、とこれまでの活動に一定の評価をいただきました。
 また、「経験」「知識」「思考力」を掛け合わせたものが最終的に知恵になり、その知恵を出していくことが智の木協会の更なる発展につながると話されました。単なる知識の場ではなく、今後はストックの場として(植えるだけでなく手入れをしていくこと)皆さんのお力をいただきながら発展していくことが次の事業の一端を担うことにつながっていくと今後の指針を示されました。



シンポジウム終了後、交流会を開催しました。


智の木協会理事・大塩裕陸氏に交流会開会のご挨拶と乾杯の音頭を取っていただきました。

また、智頭町を代表して、山村再生課・山中章弘氏にご挨拶をいただきました。当日は智頭町産の野菜やきのこの料理が提供されました。その他、みずひらたけのガーリック炒め蕪の含め煮も準備されました。

いずれも参加者に大好評でした。
最後に智の木協会専門委員である豊田桃介氏に閉会のご挨拶をしていただきました。



創立5周年お祝いコチョウランをいただきました。有難うございます。