平山ら24名を選出 闘莉王が復帰=U−23サッカー日本代表

先ほどテレビ朝日報道ステーションで山本監督が福田正博さんのインタビューを受けていましたが、それぞれのポジションでOA枠は考えているようですね。その中で選手の能力よりもオリンピックに出たいという強い気持ちがなければOA枠は使えないという考えを披露しており、前回シドニーでメンバーから外れた小野伸二選手に最後に電話したのが自分であり、小野選手のオリンピックにかける気持ちについて語っていましたので、山本監督の中で小野選手はやはり特別の選手のようです。
その当時の所属クラブの先輩として浦和がJ2に落ちていたので自分にも責任があると、福田正博さんも小野選手を推薦していたので、1枠は決まりかもしれませんよ、そーたさん(笑)。


5.19 国際親善試合(対トルコ選抜戦、対マリ戦)メンバー発表 山本監督会見全文OA枠について

 選手に対しては、6月中旬のオーバーエージの選考のタイミングがありますので、最後のU−23でのアピールができるチャンスだと思います。そういう意味で、オーバーエージはいらない、というような活躍を選手個々に望んでいきたいと思います。
(中略)
私の考えとしては、オーバーエージに関しては、6月9日にワールドカップ予選がありますので、そこまではやはりA代表の方に集中してもらうべきだと思っています。今、実際にわれわれの戦力を分析しながら、オーバーエージの方向性について考えてはいますけれども、実際にそれが動き出すのはそれ以降になると思います。それまでに、できるだけいい情報、いい準備を進めて、最終的に必要であれば、3人というケースもあるだろうし、1人だけというケースもあるだろうと思います。これは、これからの2試合、もしくはナビスコカップの中でレベルアップすることができれば、その数字は「3」をフルに使うということに限らないと考えています。

雨の大宮公園サッカー場

いやー、やっぱり生ですね、ビールじゃないですよ、サッカー観戦は生が一番ですね。40日ぶりのスタジアム観戦は、シャワーのような雨が降り続ける中の試合でしたが、テレビで10試合見るより、スタジアム観戦の1試合ですね。
特に大宮公園サッカー場はピッチとスタンドの距離がとても近く、メインスタンドの最前列に座ると高さがそこそこあるので全体が見渡せつつ、プレーは間近というロケーションになります。まあ、今日は強い雨のせいで足の下が川になってましたが。

大宮 - 福岡  さいたま市大宮公園サッカー場 - - ◇1901人
鳥栖 - 湘南  鳥栖スタジアム - - - - - - - - - - -◇2305人
京都 - 横浜FC 京都市西京極総合運動公園球技場 ◇3124人
甲府 - 仙台  山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場◇3440人
川崎F- 山形  等々力陸上競技場 - - - - - - - - - ◇4402人
札幌 - 水戸  札幌厚別公園競技場 - - - - - - - -◇6086人

あーあ、やっぱり大宮が一番少ないんだ。でも、私が行かなければ1900人でキリが良かったのに。試合内容は…まあ、それなりで。

nakata.net.TV5月号

オマーン戦後のインタビューに続き、今回もセルジオ越後氏によるチェコ戦後のインタビューでしたが、非常に興味深いものでした。まあ、遠まわしな言い方をやめれば、絶望的というか、やっぱりというか、はぁ〜というか…要旨です。

試合の流れのペースがわかった、日本のいいところ、このスペースを使った方がいいということが分かった。久保と玉田は空いているスペースをうまく使っていた、サイドはアレックスは上がっていたけど、効果的なクロスは少なかった、柳沢がオフサイドになったようなDFとGKの間に送り込むクロスが良かった、右は勝負できなかった、玉田は早さもキープも勝負も良かった。久保のゴールは右に流れて切り返して左で撃つ形を持ってるのかと試合後に本人に聞いたら無意識だという答えが返ってきた。まあ、久保が考えてやっていたら逆に怖い、藤田のところは難しかった、もっと前線に入るかサイドに流れた方が良かった。

  • ハードスケジュールの中での予選

初めての経験だがうまく抑えどころを見つけるようになってきた。まあ、南米の選手は当たり前にやってること。でも、初めての選手には大変かもしれない。

今回来た選手に出るチャンスがあった、(オマーン戦、シンガポール戦の宿題を考えて)この試合の目的意識は明確ではなかった、こうやっていくということがあいかわらず見えない、勝った負けただけが残る、課題のどこでボールを取って相手が引いた時にどうゆう攻撃をするという問題はクリアされていない。

nakata.net.TV3月号
選手が変わるたびにサッカーが変わる、ある程度の基本の流れがない、もってから探す、もってから探すの繰り返しでボールが流れない。

チームの盛り上がりがない、ボール回しの馬鹿騒ぎもなければ、チームが一つになって勝とうというやる気もない、そういうチームを見たのは初めてだ、何を言っていいかわからない。なんとなく始まって終わってしまう。

シンガポール戦で前日合流した時点でまったく同じ状況であきれてしまった、どうしたらいいか本当に困ってしまった。ああいう暑い場所での試合で後半どうやって乗り切るかは気持ちの問題が大きいのにコミニケーションの声が出ない、体が動かなくなった時こそ頭や声を使わなければいけないのにそれが出ない。今回のチェコ戦の練習でもいつ見てもだらっとしている。(試合に臨む気持ちも)対戦相手が強いと引き締まるものはあるだろうが、それをやってしまうと弱い相手に合わせてしまうことになるので、すべての試合が難しくなる。強いチームはいつも自分達がしっかりあるが、今の日本にはない。

nakata.net.TV3月号
試合中の怒鳴りあいなんて絶対ない、怒るのは文句ではなく要求なんだから絶対しなければならない。自分が思ったことはその場で言えばいい、みんなにそれが分かる

試合の中で意図のあるパスが少ない、気持ちの問題。

見てるほうのモヤモヤは必死さが見えるか見えないか、昔はそういう事を言うのが嫌いだったけど、あって当たり前のものだったから、でも今はもうない。女子の試合を見て男子には必死さがなくなってしまったことが比べられる。例え同じ2−1のギリギリの勝利でも全力でやって必死さがあれば見てる人に必ず伝わるはず、余裕を残していたら見ている人に伝わってしまう。試合後の選手の自主的な話し合いはない。チーム全体のまとまりではなく小さなグループになっている。今回のチェコでやりたかったけど、次のイングランド遠征で選手だけのミーティングをしたい。(中田自身が)足かせ、傘になってしまっていてみんなが言えなくなってしまっているのかも。他の選手からもっと”俺が”って奴が出てこないとチームは変わらない。みんな自分の事だけ。

(外出問題について)外出禁止ではないが、一般が考える範囲を超えてしまっただけで、(ジーコの処分は)世論に押されてしまったのではないか。

  • 日本代表が失った何か

女子はプロでないときの日本代表の気持ちを持っている。(世界大会に)出るっていうのが当たり前じゃなく一生懸命頑張らなければいけない時代の必死さを持っている。Jリーグができてプロになって、ひたむきさとか必死さとか失ってしまったものがある。勝った時の嬉しさ、負けた時の悔しさが(チーム)全体としてない。いくらがんばっても試合に出れないという雰囲気がある、相手を削っても試合に出るという気持ちがない。

  • 見えない日本代表の形

予選が始まったこの時期に戦術の話ではなく、メンバーの話が続いているのはおかしい。選手がどうだという話ばかりでチームを作るところまでいっていない。一番足りないのはボールの取りどころがない、早い高い位置でカットして攻撃する全体の明確な意思がない。チームとして見えないし話し合えていない。失点にならない守備の問題がなかったように忘れられてしまう、協会がうまく間にはいれずに、ジーコと世論が直接ぶつかっているのでプレッシャーが直接ジーコにいってるから非常にナーバスになっているのでは。協会のサポートも必要、一体感が見えない。

要旨としてはこんな感じです。正確には放送を見ていただくとして、チームの問題はまったく解決されていないようですね。チームの中の1選手として話せることは限られるとは思いますが、セルジオ越後さんや中田選手の危機感と私の危機感はまったく重なるんですよね。どうしてこの危機感が伝わらない選手やサポーターがいるのだろう。サッカーの見方は人それぞれだということは分かるのですが、現在の代表はどう見ても危機的だと思うのですがね。

追記
中田選手の言葉についてですが、このように文字にしてしまうと、とても突き放したような印象を与えてしまうかもしれませんが、実際には日本代表を心から心配して、課題や問題を一身に背負ってしまって、「何とかしなきゃ」という気持ちが強すぎる状態に見えました。本当は監督が考える問題なんですが、丸投げですから……_| ̄|○
また、ここで拾ったのは主に中田選手の発言ですが、セルジオ越後さんのコメントはもっとストレートで手厳しかったです、内容は事実だけど。