Hatena::ブログ(Diary)

神保町系オタオタ日記

2016-08-23

壽岳文章一家の文化的業績についての調査研究会で中島俊郎先生の講演

上記の第五回研究会の案内をいただいた。無料、申込不要。

日時:9月18日(日)午後2時〜4時30分

場所:長岡京市中央公民館2階講座室

テーマ:「壽岳文章・しづ夫妻が問いかけたもの」

講師:中島俊郎先生(甲南大学文学部英語英米文学科教授)

2016-08-22

口笛文庫で『会員名簿(附規約及内則外):昭和八年十壹月拾五日現在』(大阪学士会倶楽部)を

下鴨納涼古本まつり口笛文庫出品、三百円。勤務先が目に止まった人をあげてみる。

東文昭七 有田二郎 有田ドラツグ商会

東文明四四 上西半三郎 大阪毎日新聞社

東法明四〇 上野精一 大阪朝日新聞社

京経昭四 大塚良三 文楽座

法大一四・東文昭五 奥宮精一 大阪基督教青年会学校部

京法昭三 亀山久雄 大阪毎日新聞社

京工大一三 勝島喜一郎 大阪朝日新聞社

京法明三九 城戸元亮 大阪毎日新聞社

東医明三七 木下東作 大阪毎日新聞社

九法昭四 木下快彦 大阪朝日新聞社

京経大一五 斎藤憲一郎 大阪朝日新聞社

九経昭七 堺谷升夫 大阪朝日新聞社広告部

京経昭六 佐藤勝三 凸版印刷会社大阪分工場

東文昭八 園克巳 府社御霊神社

法大五 武居巧 大阪朝日新聞社

東文明二二 谷本富 大阪毎日新聞社

東文明三四・京法明三九 高原操 大阪朝日新聞社

京経昭五 高津七太郎 大阪朝日新聞社

東法明二八 高野岩三郎 大原社会問題研究所

京経大一五 武田長太郎 大阪市役所市史編纂室

京理昭四 筒井嘉隆 大阪市立動物園

東工明三九 辻時之助 株式会社昌栄堂印刷所

東経大一二 出口郁郎 株式会社萬年社

京工大八 中原繁之助 大阪活字鋳造株式会社

東文明三二 中目覚 大阪外国語学校

東文昭四 中山正善 天理教会本部

東文昭三 原喜平 凸版印刷株式会社大阪分工場

京法昭六 服部思郎 日刊工業新聞社

法大四 平川清風 大阪毎日新聞社

東工大九 松浦武夫 日本印刷材料株式会社

京法昭六 水戸康夫 大阪朝日新聞社

法大八 村山長学 大阪朝日新聞社

法大一一 山田潤二 大阪毎日新聞社

東農大五 横田小人大 京都帝国大学農学部ラサ島燐砿株式会社

京法昭二 若林義孝 大阪学士会倶楽部

筒井嘉隆は筒井康隆の父だね。

横田が勤めていた京都帝国大学農学部ラサ島燐砿株式会社というのは、何だろう。京大が経営してたのかな。

大阪学士会倶楽部は大阪瓦斯ビルヂング内に所在、理事長は江崎政忠男爵。会員数は約千二百人。同倶楽部が戦後どうなったかは、武田佐知子「ガスビルと大阪学士会倶楽部」『学士会会報』2009(4)を見れば、わかるのかな。

2016-08-21

[]下鴨納涼古本まつりで拾った『現代婦人就職案内』(婦女界社、大正14年3月)

下鴨納涼古本まつりで100円。どの店だったかは不明。「日本の古本屋」では4500円。『婦女界』31巻3号の附録で、編輯兼発行兼印刷人は、都河竜。

目次は、

□新たに就職する方々の為めに

□婦人の天分を発揮すべき職業

女医、歯科医、看護婦助産婦薬剤師、派出婦

□最も婦人にふさはしい職業

中等教員、小学校教員、幼稚園保姆、事務員、タイピスト、女店員、女子電話局員、女子出札係、女中、女工

□新しく開拓されつゝある職業

速記者、婦人記者、婦人図書館員、製図手、計算手、図案師、婦人外交員、婦人探偵、女車掌、婦人写真師、婦人ガイド、ラジオ送話者

□時間にしばられぬ職業

画家、音楽家、琴の師匠、舞踏三味線琵琶師匠、茶と生花、結髪美容師、洋服裁縫

□強固な意志を要する職業

女優、映画女優、モデル、女給、料理店女中、劇場案内人

□各地の職業紹介所

目次にはないが、「新たに就職する方々の為めに」の執筆者は太田菊子。本書はなかなか面白い内容で、毎年出ていたのなら揃えたいものである。婦人図書館員について引用しておこう。

婦人図書館

職業の性質 教養ある婦人の落着いた仕事として前途ある職業です。米国あたりは図書館員中三分の二以上が婦人だそうで、我国でも図書館の発達に伴ひ、今後大いに嘱望される筈です。

収入 教習所卒業後の初任給は四五十円ですがその人の教養程度で重く用ひられます。

就職 各地の公私立図書館、各学校の図書館等に勤めるので、学校の紹介で就職します。

資格 高女卒業後専門の教育を受けます。

文部省図書館教習所(上野図書館内)

修業年限 一ヶ年(寄宿舎なし)

入学資格 高等女学校卒業程度

学資 月謝不要 卒業後の責任なし

願届提出 三月末日迄

実際のところ教習所卒業生の何割が女性だったのだろうか。

2016-08-20

大阪古書会館で『趣味の板郵便出品目録』 (昭和14年)を発見

昭和14年4月23日〜25日京都駅前丸物(まるぶつ)で開催された展覧会の目録。モズブックス出品で800円。表紙に「博多箱崎八幡宮の板郵便」の写真付き。冒頭に中山香橘の一文がある。

旅に出て油然と起る、感興を友がきにつたへるものに、その土地/\の景物を象徴して作られた、情趣豊かな絵馬郵便がある。(略)茲に各地より届きし、懐かしい板郵便の数々を列べて、ありし日の旅の追憶をともに辿ることもまた意義あることゝ想ふ。

全然知らなかったが、絵馬絵葉書版みたいなものか。目録には、北は青森から南は鹿児島まで、その他台湾朝鮮満洲も含めて、150枚ほどの板郵便について、県名、消印の局名、図案が記載されている。また、33名・団体の寄贈者芳名も挙がっていて、中山が謝辞をのべている。

東京・・・武藤喜邦、松田昇太郎、鈴木祥湖、鈴木凡太郎、趣好会

名古屋・・・加藤春楼、松岡香一路、浜島静波、鈴木 堂、村手春風、大路善次郎、郷玩軍

冨田・・・伊藤蝠堂

大阪・・・伊藤趣好楽、笠原佳月、田中亀文、梅谷紫翠、村松百兎庵、芳本倉太郎、やつで会

西宮・・・永井大

神戸・・・松村北摂、小林政雄、松房晩翠、石原栖史、松井蛙声

福岡・・・梅林新市

高知・・・岩原文男

満洲・・・浅田耕一郎

京都・・・西沢敏夫、木村忠三郎、神楽、藤井好浪

知らないコレクターばかりだが、神楽、藤井については、中山とともにみやび会のメンバーで「昭和14年京都のみやび会に結集した10人のコレクター群像」を参照されたい。そこにも書いたが、同じ期間に同じ場所で「みやび会同人蒐集展覧会」が開催されている。『京都寸葉』47号(京都寸葉会、昭和14年6月)は「みやび会同人蒐集展記念号」だが、その「主なる出品物紹介」には「中山香橘ーー趣味の板郵便、変形、絵馬形、長方形のもの百五十余点」とあり、本目録記載の出品数と一致する。どうやら、本書は、「みやび会同人蒐集展覧会」のうち中山出品分の目録だったようだ。

2016-08-19

大竹健二『現代日本限定版書目』(五行山荘、昭和12年5月)で見る愛書家交友

善行堂で上記を。300部限定の245番。発行所の五行山荘は兵庫県垂水町に所在。「序」によれば、

本書目は其中心を洋装本発生以後に置き、それ以前の限定的出版物は附録として、判明した丈を末尾に記した。採捨の決定は、広告に拘泥せず、現本に限定記載のあるものを採り、第一書房の用ひる『初版千部』等の記載あるものは採らず、小[ママ]数印行の特製和紙本のみを採ることとした。

とある。「発行に際して」によると編纂に援助したのは、

青木実

天野敬太郎

飯田宏

奥田勝治

禿徹

川崎

川島祥洋

神村元三

木村藤太郎

栗山昴士

呉座太二郎

寿岳文章

高橋友鳳子

中島健蔵

中野新八

宮尾しげお

お馴染みの愛書家が多いようで、青木、天野、禿、川崎、神村、寿岳、宮尾らは古典社の『蒐集家名簿』にも名がある。大竹はどうやって知り合ったのだろうか。

本書はやや入手困難と思われるが、昭和54年6月にプレス・ビブリオマーヌから佐々木桔梗『五行山荘限定版書目細見』として復刻されている。ただし、前記「発行に際して」は除外されている。わしは、天地書房でアクリルケース付きの特製本を入手した。限定印刷数975部のうち157番。帯、佐々木の蔵書票、「誤字・誤記の訂正其他」、「プレス・ビブリオマーヌ既刊並に刊行予定限定版書目」、「西洋骨董&珈琲の店ラパン・アジルの絵葉書」付き。目次は、

第1部

断片的な覚え書 広岡利一

昭和12年5月 300部私家版

五行山荘現代日本限定版書目 大竹健二

第2部

限定版書目細見及び追補 佐々木桔梗

広岡の文章によると、大竹は大正5年生れ、昭和18年夏数え28歳で没。父は数学の先生で、阪大の前身の学校で教授をしていた大竹太郎だという。また、第1部「五行山荘現代日本限定版書目」の奥付の前頁の余白を利用して、「5月21日付、広岡利一氏からの再追加メモ」が赤字で記載されている。それには、

五行山荘大竹健二氏の父・太郎氏は三高京大ドイツ留学、帰国後若くして工学博士となり京大教授。阪大の前身の学校も兼務されたが49才の若さで没し(略)

とある。大竹太郎の経歴を調べてみると、『日本人名大事典』第1巻(平凡社)に記載があった。そこから要約すると、

大竹太郎(1881-1929)

明治昭和時代の工学者、工学博士

明治14年4月14日 東京市深川区佐賀町生

39年 京都帝国大学理工科卒業

41年 文部省海外留学生として電気工学研究のため独英米三国に留学を命じられる。

44年7月 帰朝

同年8月 九州帝国大学工科大学教授

大正元年10月 工学博士

5年10月 明治専門学校講師に嘱託

13年 京都帝国大学教授に再任し、高等官一等に叙せられる。

昭和4年5月14日 没、年49

ネットで読める沢井実「戦間期大阪高等工業学校大阪工業大学大阪帝国大学工学部」の表7「大阪高等工業学校教員の在籍期間(1913〜28年度在籍者)」には、太郎は電気科に1919-1928在籍、嘱託・講師、所属・身分は京都帝国大学教授とされているので、「阪大の前身の学校で教授」は誤りであろう。

現代日本限定版書目』が刊行された昭和12年の大分前に父太郎は亡くなっているが、京大教授だった父の関係で大竹と知り合った愛書家も多いのだろう。大竹は広岡によると、「人見知りがひどく自分に就いての個人的な話なども最後まで語ろうとしなかった」という。独身のまま生涯を閉じたが、『現代日本限定版書目』を世に残した。

2016-08-17

『雑誌・創刊号蔵書目録』(大塚文庫)で見る創刊号コレクター大塚正基の蔵書

下鴨納涼古本まつりチャリティー100円均一コーナーで拾えた『雑誌・創刊号蔵書目録』(大塚文庫、昭和61年7月)。302頁、定価3000円。目次は、

カラーグラビア・雑誌は世につれ 世は雑誌につれ

創刊号図書館設立をめざして 大塚文庫代表大塚正基

序・なぜ「創刊号」なのか 東京経済大学教授田村紀雄

序・「大塚文庫目録」発刊に寄せて 同志社大学文学部教授山本明

目録のまとめ方について

大塚文庫の発行年別分類

府県別発行一覧(東京除く)

蔵書目録

慶応明治

大正

昭和元年〜19年

昭和20〜29年

昭和30〜39年

昭和40〜49年

昭和50〜59年

昭和60年

終刊号

復刻版

本書には、7000点ほどの創刊号が記載されているが、ざっと読んで目に止まった物を挙げてみる。

明治22.2.25 文芸倶楽部1,2 便利堂(京都)

23.3.1 ゆにてりあん 惟一社

23.3.29 秘密 秘密社(大阪)

25.2.26 報徳 静岡報徳学図書館(静岡)

28.1.1 図書月報 冨山房書店

大正6.11.1 太霊道 宇宙霊学寮

7.1.15 火星通信1〜3 宇宙霊象研究[協]会

7.2.25 雅学堂好古雑誌 杉浦丘園(京都)

7.4.3 夢の世界 あきらめ倶楽部

10.2.1 心霊研究 大日本心霊現象研究会(名古屋)

11.9.25 読書子 春秋社

12.7.20 オバケ 高田書店(岐阜)

14.10.15 書誌 書物同好会

15.2 長崎図書館館報 長崎県立図書館(長崎)

15.8.23 京都詩人 京都詩人会(京都)

昭和2.2.1 ゆもりすと1,3 ゆもりすと社

2.2.5 読書往来 読書往来同好会

2.2.20 書史 書史会(大阪)

3.7.30 国字国語問題 日本ローマ字

4.2.1 クロネコ カフェークロネコ

4.12.25 中山文化研究所紀要 中山文化研究所(大阪)

5.1.1 カクテール カフェー漫画漫文社

5.4.12 コレクトマニア コレクトマニア社

5.5.10 校正往来 日本校正協会

6.5.31 全新聞雑誌目次分類月鑑 ジャーナル研究社

6.11.1 狂(まにや) A・O・T社(大阪)

7.7.19 雑誌索引1〜4,7,15 雑誌索引発行所

8.1.10 書誌学 書誌学

9.3.25 図書案内 古典社(静岡)

9.7.1 書物評論 建設社

9.7.10 古本之友 古本之友社←『日本古書目録大年表』に『古本の友』(古本之友社、昭和9年4月)あり。

9.12.28 会報 図書館講習所同窓会

10 蒐集時代 蒐集時代社

11.1.5 静岡詩壇(創刊予告号) 静岡詩壇社(静岡)

11.11.23 博覧会研究 日本博覧会倶楽部

12.1.10 私立図書館懇話会会報 私立図書館懇話会

12.1.25 読書 朝鮮読書連盟(京城)

13.4.15 カタカナジダイ コウベカタカナセンター(神戸)

21.12.1 探書マンスリー 新府書房

23.10.15 心霊研究 心霊研究会(甲府)

28.11 書林散歩1,4,5 中央堂(大阪)

40.4.2 催淫的衝動による活字同人・揺籃の中の大蛇

45.7.1 ブッククラブ情報 全日本ブッククラブ

50.10 古本 神田古書店連盟

58.1.1 名簿情報 名簿図書館

創刊号コレクターについては、「創刊号コレクター台北帝国大学附属図書館司書裏川大無」、「『精神統一』も『太霊道之教義』も持ってた創刊号コレクター神原甚造」で紹介したことがある。コレクター大塚正基(大正15年〜平成12年)は、平成4年11月24日付読売新聞朝刊によると、約1万2千点を集め、日本初の「創刊誌図書館」の計画があと一歩で実現するという矢先にバブルが崩壊。会社を退職し、自分の会社を設立したのを機に文庫の閉館を決意し、蔵書の約6千点を古本屋に売却し、残りも徐々に処分するという。折角の蔵書も散逸してしまったわけだ。ただ、創刊号ではないが播磨文人に関する資料は姫路文学館に大塚正基文庫として残っているようだ。

「創刊号図書館設立をめざして」によれば、本書は昭和60年春に200部限定で刊行された目録の改訂版である。1万2千点の蔵書に対応した目録の最終版は存在するのだろうか。あれば、見てみたいものである。

なお、創刊号コレクターに関しては、ブログ書物蔵」に有益な記事があるが、限定公開中なので、何らかの形でまとめて読めるようにしてほしいものである*1

*1:裏川大無については、金沢文圃閣ホームページの「『文献継承』20号記念」で読める『文献継承』20号の「愛書のうてなに咲いた科学の華」に若干の言及がある。

広島桜広島桜 2016/08/18 14:19 大塚氏の、その後の情報ありがとうございます。本人から、最終版がないことを確認しています。創刊号の問い合わせがあまりに多く、なかには、直接訪問する方も現れて、疲れてしまわれたことも、創刊号を処分された一因のようです。

jyunkujyunku 2016/08/18 15:54 大塚氏もお知り合いでしたか。すごいですね。
「最終版がない」というのは、刊行物はもちろん、自家用もなかったということでしょうか。

広島桜広島桜 2016/08/18 21:44 そうですね、改訂版で終わったとのこと。原因は種々あるようですが、原稿も作る気力がなくなってしまわれたようです。それにしても、いさぎよいものです。聞くところでは、すべて処分済み。かの、福島氏も、最後は所有雑誌のリストを残されましたが、雑誌群は某古書店に保管されていたとのことです。死後、宙ぶらりんになっていて、その後どのように処分されたかどうか不明。

2016-08-16

下鴨納涼古本まつりチャリティー百円均一コーナーで『京都民芸だより』を

下鴨納涼古本まつりの「集印帖」に「2日目からのお楽しみコーナー」とあったのは、やはり百円均一コーナーでした。「熊本地震災害義援金チャリティー」とのこと。8月12日開店すぐの一回目では何も拾えずトホホであったが、しばらく時間を置いた二回目に『混沌』(混沌会)を一冊、トイレに寄ってさて帰ろうとする直前に念のためともう一回寄ると『雑誌・創刊号蔵書目録』(大塚文庫、昭和61年7月)と『混沌』の別の号を発見。見落としではなく、足し本だったのだろうか、何とかホクホクして帰れた。翌13日朝からチャリティーコーナーをゴソゴソしてると、山本善行さんもおられ、居合わせた岡崎武志さんに御紹介いただき、挨拶をした。この日同コーナーで拾ったのが、『京都民芸だより』21号、昭和57年7月だった。もっとも、林哲夫さんが拾った『本邦やきもの盃台小誌』同様前日からあったと思う。発行所は、中京区蛸薬師通り河原町東入のやまと民芸分店内京都民芸協会。目次は、

故黒田辰秋氏を悼む

黒田辰秋兄に捧ぐ 西邨辰三郎

黒田先生を偲んで 河井武一

京都における民芸運動について(その11) 西邨辰三郎

総会報告

全国大会のこと 西堀寛

思うこと 丸尾正子

京都民芸だより」五年間

協会事務局よりのお知らせ

「「京都民芸だより」五年間」によると、本誌は昭和52年4月創刊である。

また、「京都における民芸運動について(その11)」には次のようにある。

進々堂の初代は続木斉(ひとし)という人で、夙にフランスに渡り、製パン手法を極めて来た逸材である。詩や音楽を愛し、絵画を好んだ。(略)黒田辰秋年譜には、昭和五年二十六歳、進々堂続木斉氏の依頼で、百万遍パンホールのテーブルセットなどを制作、とある。

(略)民芸風な全体の雰囲気は、昔と殆んど変らず、今この店を預っている斉氏の孫娘である川口多恵子さんから当時の事情なども聴き、なつかしい思いがした。

百万遍にある進々堂はあまり行ったことはないが、昨年かわじもとたかさんを善行堂に案内する前に寄ったことがある。