Stéphane Mallarmé (1842-1898)
19世紀フランスの詩人。 その作品は象徴詩と呼ばれ 難解とも言われるが 現在に至るまで詩のみならず分野を超えて多大な影響を与えている。 代表作は『半獣神の午後』。 これにはドビュッシーも曲をつけている。 また別にドビュッシー ラヴェルらの歌曲もある。 →マラルメも参照。
原大地『ステファヌ・マラルメの<世紀>』水声社(2019) マラルメ『マラルメ詩集』岩波文庫(2014) ゴンクール『ゴンクールの日記(上)』岩波文庫(2010) オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』岩波文庫(2019) 辻 邦生 (著), 北 杜夫 (著)『完全版-若き日と文学と』中公文庫(2019) 新・読書日記159(読書日記1499) – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.co…
ビードロ、ぎやまん、硝子 うつせみのあなたに 山のあなたの空遠く あなた(かなた)・彼方・貴方(貴男・貴女) マラルメとうつせみ ビードロ、ぎやまん、硝子 ガラス。硝子。ビードロ。ぎやまん。 ガラスという言葉で、ビードロという言葉を思い出しました。あれもたしかガラスじゃないか――と辞書で調べてみるとポルトガル語から来ているらしいのです。 西洋の事物が日本に渡来する順では、ポルトガル語が先でオランダ語が次だと学校で習った記憶があります。キリスト教の布教と経済活動つまり交易が目的だったわけですね。 ガラスを意味する上の言葉の中では「硝子」が気に入っています。 * ガラスという意味である「ぎやまん」…
森開社上梓。ヴィリエ・ド・リラダン伯爵とステファヌ・マラルメの間に交わされた書翰集。互いの存在が、彼岸世界の詩人らをして、しばし現世にとどまる理由にすら成り得た友情。手紙は歯抜けで、内容に満足はしていないが、それでも示唆に富むものであった。 以下、若きヴィリエがマラルメにおくった文をみて欲しい。 ああ!二人だけで、取分け心地好い夕方を過ごせたらばと思う。なぜならあなたの言うこと為すことを私がどんなに愛しているかお分かりでしょう! 人はヴィリエの「逆説」や「韜晦」に眩惑されている。これらはブルジョワどもに笞搏つため、彼が用いた已無き武器に過ぎない。彼の魂の裡の熱き涙をこそ、人は知るべきである。 …
ヴィリエを偲ぶステファヌ・マラルメによって、1890年2月にベルギーで行われた講演のテキスト。その翻譯の森開社による上梓。随分と前に神保町の田村書店で購入して目を通したが、覚書を遺していなかった。翻譯が拙く読み難いテキストである。 彼の読書量は厖大なもので、しかも一読紙背に徹し、(...)とくに好んだのは人間の潜在的な偉大さに関わりのあるものでした。その偉大さが現われる可能性を、歴史のなか、精神のなかにさぐり、現世において偉大さが実現されるのを疑うようになりました。 ひたすらおのれの夢のなかだけに生きてきた男が、五十二歳で(これまで戦いに明け暮れてきたため)年齢も定かならぬほど老けこみ、(..…